自動車ニュース
【年頭所感】(財)兵庫県交通安全協会 会長 瀧川 博司
 飲酒運転の根絶を強力に推進

 新年あけましておめでとうございます。
 
 皆様方におかれましては、平成22年の輝かしい新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 
 平素は、兵庫県交通安全協会運営の各般にわたりまして、深いご理解とご支援を賜り厚く御礼を申し上げます。
 
 さて、昨年の県下の交通情勢は、人身事故発生件数、死者数及び負傷者数ともに減少傾向で推移し、特に事故死者数は、9年連続で減少するなど、大きな成果が見られたところであります。
 
 この要因は、皆様方をはじめ兵庫県、兵庫県警察、関係機関・団体等が一丸となって様々な交通事故防止活動に積極的に取り組んで頂いた結果の賜であり、皆様のご努力に対し深甚なる敬意を表する次第でございます。
 
 これも偏に皆様のご努力によって、県民一人ひとりの交通安全意識が確固たるものとして醸成されつつある証ではないかと思っております。
 
 しかしながら、県下における交通事故死者数が減少傾向にあるとはいえ、今なお年間200人近くの方々の尊い生命が失われている現状を鑑みますと、情勢の厳しさには依然として変わりがなく、更なる努力が必要であると痛感しております。
 
 新年を迎え、当協会と致しましては、昨年の事故実態を踏まえ、交通死者数の約半数を占める高齢者に対する事故防止対策、県民生活に密着する自転車利用者対策、更には四季折々に展開される交通安全運動への取り組み等を兵庫県、兵庫県警察のご指導を受けながら、関係機関・団体の皆様と力を合わせて、粘り強く推進していく所在であります。
 
 特に、飲酒事故にあっては、道路交通法の一部改正等による罰則強化などによって一時減少したものの、最近では再び増加傾向に転じるなど、飲酒運転による悲惨な交通事故は後を絶たない現状にあります。私どもといたしましては、今年も昨年に引き続き、飲酒運転による悲惨な交通事故を根絶するため、飲酒運転追放「三ない運動」の周知徹底や「ハンドルキーパー運転」への積極的な参加を働きかえるとともに、各種イベントや街頭キャンペーン等を通じて持続的な広報啓発運動を強力に推進することとしております。
 
 一方、県協会の運営につきましては、厳しい財政事情に的確に対応するとともに、より一層公益性を重視した活動、組織作りに努力を重ねてまいります。また、昨年10月にスタートした「交通安全協会協賛店制度」の充実をはじめ、協会員の皆様の立場に立ち、そのご要望に応える交通安全協会となるよう努力していく決意でございます。
 
 どうか皆様におかれましても、交通安全活動になお一層のご尽力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 
 最後になりましたが、皆様方の益々のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。