自動車ニュース
【年頭所感】県自家用自動車協会連合会 会長 片岡 徹夫
 新年あけましておめでとうございます。皆様には、ご家族ともども輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 旧年中は、当連合会の活動に対しまして、格別のご指導、ご協力を賜りましたことに厚くお礼を申し上げます。
 昨年は、百年に一度と言われる凄まじいまでの不況の年でありましたが、その状況は改善されないまま本年を迎え、今後の経済情勢は極めて不透明であります。こうような状況の中で、新型インフルエンザが大流行の兆しを見せており、景気回復の足枷になるのではないかと憂慮しているところであります。
 また、政治的にも政権交代と言う大きな変化があり、景気の動向に期待しましたが、未だ景気回復への明確なビジョンは見られず、この不況は今後長期化するのではないかと懸念しております。
 一方、国内の自動車販売動向を見ますと、不況に加えて若者の自動車離れや人口減少、個人所有からレンタルへと生活スタイルの変化等によるマイナス要素の増加により、一層厳しさを増すのではないかと考えております。しかし、現在実施されておりますエコカー減税や高速道路休日割引が引き続き実施され、ガソリン税の暫定税率廃止等の景気対策が進展すれば、ある程度の回復がみられるのではないかと期待しております。
 本年は、連合会、地区協会の運営にとりまして重要な事業であります車庫の現地調査、入力事務が入札予定の年であり、各協会が運営基盤の充実を図るとともに相互に手を携えて対応しなければならない節目の年であります。本事業は、県下全域に組織を有する私どもが引き続き受託し、ユーザーの皆様の利便を図りたいと考えております。
 また、国土交通省では、自動車保有関係手続きのワンストップサービスの利用促進を重点として推進しており、本年は利用率の大幅な向上が予測されます。この新たなシステムの進展は地区協会の運営に大きな影響を及ぼすことが憂慮されますが、この機会を会員獲得の好機として捉え、会員サービスのあり方を検討し、新たな時代においてもユーザーの皆様から必要とされる協会として改善を図らなければならないと考えております。
 今日の国民の関心事は政治、経済情勢に偏向しており、交通事故が減少傾向で推移していることも相俟って、交通安全に対する関心が薄れているのではないかと懸念しているところではありますが、依然として日々多くの交通事故が発生しており、尊い命が失われていることを忘れてはなりません。
 私どもは、この疲弊した社会情勢の中にあっても、自動車関係の公益法人として、設立目的に沿った活動を活性化し、交通安全を一義と考え、県、県警察等のご指導を得ながら交通安全活動の推進を図る所存であります。
 協会を取り巻く情勢は設立以来の厳しい状況でありますが、こうように「厳しい時代を迎えた今こそ」公益団体としての原点に立ち返り、「公益一筋」の協会として地域社会に貢献しなければならないと考えております。今後ともより一層のご協力とご支援をお願い申し上げます。
 終わりに、皆様をはじめご家族のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。


 厳しい時代の今こそ公益一筋に!