自動車ニュース
年頭所感─一般財団法人近畿陸運協会 理事長 徳野辰夫
明けましておめでとうございます。

平成30年の年頭にあたり謹んでご挨拶申し上げます。

旧年中は、当協会に対しまして何かとご指導ご鞭撻を賜り厚くお礼申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。

まずは、昨年も台風や温暖化による長雨により、多くの尊い命や農作物等に被害がありました。災害にあわれた方々には心より哀悼の意を表します。

昨年の日本経済は、台風や長雨の影響で個人消費は落ち込んだものの、設備投資は堅調を維持し、またインバウンドでの消費が堅調で景気は穏やかな回復基調が続くと言われていましたが、あまり実感が湧かない一年でした。

私どもの事業の基幹であります平成29年の国内自動車新車販売は、全体的には好調に推移してまいりましたが、一部自動車メーカーの検査員偽装の発覚により登録車を中心に厳しい状況になっています。

当協会における事業の目玉であります図柄入りナンバープレートは、ラグビーワールドカップ日本大会用、東京オリンピック・パラリンピック用合せて30万件以上の申し込みがあり、そのうち近畿では15%位を占めています。最近申し込みが若干減少傾向になっていますので、再度広報等を十分行い、たくさんの国民にご利用いただけるよう、また遺漏の無いよう進めてまいる所存であります。

また、4月には検査・登録の電子申請(OSS)が地域及び業務を拡大することになりましたが、今のところあまり進んでいない状況です。これが確実に実施されますと協会としましては相当厳しいものとなります。

私ども協会は、本年も「安全・安心・環境に優しい車社会の構築」の理念の下、公益性を堅持し、より一層社会的使命を果たすべく各種事業を行ってまいります。

例えば、公益事業として検査・登録窓口や相談・案内等のCS(顧客満足度)の強化、安全・安心な車社会構築へのシンポジウム・セミナー等への取組み、運輸安全マネジメント支援対策、環境対策としての大阪支部構内の急速充電スタンドの設置延長等、諸事業を推進してまいります。

皆様方には昨年にも増してそれら事業へのご理解とご協力をお願いたします。

最後になりましたが、皆様方の事業のご繁栄とご健勝、ご多幸を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。