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「草木が茂るような繁栄を」(福永会長)ー新春名刺交換会 (1/2)
兵庫県自動車関係団体主催の新春名刺交換会は1 月10 日、神戸市中央区の神戸市勤労会館で開催した。

幹事団体を代表して、福永征秀兵庫県トラック協会会長は、「国内の経済状況はゆるやかな回復傾向であるが、依然中小企業では人手不足により事業運営が非常に難しい状況である。少子高齢化が加速する中で労働力の確保が困難になっており、政府においても長時間労働是正・取引環境改善、生産性向上などに向けた取り組みを行っている。トラック業界においても、ドライバー不足の改善策、多様な人材の育成などについて議論している状況だ。」と現状の課題と打開への取り組みについて述べた。つづいて、戌年の「戌」の字にちなみ、「『戌』の上にくさかんむりをつけると『茂』という字になる、草木が茂っていくように、徐々に経済においてもよくなる期待感をもって新年を迎えている。草を植えて、繁栄させる状況を作り上げていきたい。働き方改革に業界として取り組んで生産性向上を果たし、今年がその集大成となるように頑張っていきたい。そうした期待感を事業者みなさんと共有したい」と挨拶した。

来賓祝辞では、坂野公治近畿運輸局長が「関西では近年インバウンドの大幅な増加が経済をけん引し、経営環境が改善している。都市部や観光地は多くの観光客が見られ、改善の実感が得られていることと思う。一方で、人口減少や少子高齢化によるドライバー・整備士不足、働き方改革などの構造的な課題も抱えている。この経済発展の足取りを確かなものにすべく、関西地区の発展に尽力したい」と述べた。また、各業界の現状についても触れ、「乗り合いバス事業においては、貨客混載の取り組み、観光客利用促進など生産性向上の取り組みを推進しながら生活交通の確保。タクシー業界は、改正タクシー特措法にもとづく事業の適正化、地域との連携、インバウンドの取り込みなどを通し事業の活性化への取り組み。トラック業界は、改正標準貨物自動車運送約款の周知徹底による生産性向上や働き方改革の推進。自動車整備事業は、先進安全自動車をはじめとした新しい技術への対応と、確実な点検整備の実施」がそれぞれ重要であると述べた。最後に「全ての事業者において、最も重要なのは言うまでもなく輸送の安全の確保だ。是非あらためて運行や整備管理の徹底や、安全意識の徹底をお願いしたい」と締めくくった。