自動車ニュース
【年頭所感】(社)兵庫県トラック協会 会長 福永 征秀 (1/2)
 社会と共生し役割を果たす

 新年明けましておめでとうございます。
 
 平成22年の新春を迎えるにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
 
 会員事業者の皆様におかれましては、社員の皆様ならびにご家族の皆様がお揃いでお健やかに新年をお迎えになられたことと、心からお慶び申し上げます。
 
 さて、私どもトラック運送事業者は、国民生活、産業活動を支える公共的物流サービスの担い手として、その重要な使命を果たすべく懸命に努力しておりますが、平成2年の規制緩和以降、運賃が下落する一方で、社会との共生に欠かせない「安全確保」や「環境対策」などのコスト増、更に近年の燃料価格高騰などが適正な価格転嫁もままならない中、米国の金融破綻に端を発した世界同時不況の影響により、深刻な荷動きの減少に見まわれ、多くの事業者が疲弊し、業界全体が深刻な経営危機に直面いたしています。
 
 一方、政府ではこのような経済不況に対応するため、中小トラック事業者構造改善支援事業・中小企業緊急雇用安定助成金等各種助成・補助事業が導入され実施されたところでありますが、昨年の国政における政権交代にともない、今後の、政治・経済面において予断を許さない状況が続くものと推測いたします。
 
 私どもトラック運送事業者は、我が国の産業活動や国民のくらしを支えるなど、国内物流に不可欠な公的な基幹産業であり、トラック業界の課題である社会と共生しその役割を果たしていくことが大切であり、諸課題の解決に向けて、次の対策を推進して参ります。