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特定地域の指定期限の延長、 賛成多数で合意
神戸市交通圏タクシー特定地域協議会(会長=正司健一・神戸大学大学院教授)は5月30日、兵庫県民会館で第4回協議会を開いた。

正司会長は冒頭挨拶で「特定地域の指定期間が終わり、国から審議するように指示があり、本日の会を開催することになった。特定地域の話だけではなく、事業者の皆様の創意工夫が今後のタクシーの発展にどうつながるのか、関係者の皆様との意見交換の場にもなれば」と述べた。

次に、神戸運輸管理部 兵庫陸運部 首席運輸企画専門官 岩野住之氏が神戸市域交通圏のタクシーの現状について述べた。神戸市交通圏のタクシー運転手の年齢について、60歳以上の運転者が3分の2を占め、高齢化していることや、兵庫県のタクシー乗務員の推定年収が兵庫県の全男子労働者より約200万円低く格差解消の必要があることなどを説明した。

事務局より特定地域の指定となった経緯や延長のための要件などの説明があった後、投票が行われ、タクシー事業者6,266票のうち、合意が5,833票、不合意が433票となった。他、労働組合、地域住民など全員の合意があり、指定期限の延長について決議した。

結果は近畿運輸局に報告され、その後、国土交通省の運輸審議会で諮問される。国が認めた場合、平成30年9月1日から最大で3年間延長される。