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新会長に高野氏、坂本前会長は最高顧問-全自無連通常総会 (1/2)
全国自動車無線協会連合会(坂本克己会長)は6月13日、リーガロイヤル京都で第58回通常総会を開き、平成29年度事業報告、同決算、平成30年度事業計画、同予算を原案どおり承認した。任期満了となった役員改選は坂本会長が今期をもって勇退、新会長に高野公秀氏を選任した。坂本前会長は最高顧問(理事)に委嘱した。

総会は池田誠也・近畿自動車無線協会会長が「タクシー無線の先進的な都市部の取り組み、地方の地域交通を守る取り組みとの連携、自営無線、IP無線と連携した高度な配車システムの構築が不可欠で、大きな議論が必要です。全自無連総会は昨年の鹿児島、今年は京都。(明治)維新の嚆矢は薩摩であり京都だった。大きな転換期を迎え、この総会で熱い議論が展開され、新しい節目となることを期待します」と開会あいさつして始まった。

坂本会長は「京都はワシがオレがと日本一を宣告する所である。我が全自無連のヘッドに関東の高野会長の選任をたまわるわけですが、京都は記念する所。電波法が昭和25年の68年前にできた。それから10年後に当協会ができた。これ程歴史ある協会はない。先般、電波の日に、日本各地の無線タクシーが社会貢献したとして私が皆様を代表して法務大臣から感謝状を頂戴した。あの大地震であらゆる通信がアウトしてもタクシー無線だけきっちり通信できた。街角の防犯にも役立っている。本当にすごいこと。58年前の先人の、効率よく、どんな所へ、いつでも、いち早くはせ参じるとの知恵と努力に感謝します。デジタル化も公的資金を投入してできた。他の産業にはない。ウーバー、リフトとか白タクをやろうとする者を波際でくい止めているのはタクシー無線があるから」と述べた後、「どんなタマが飛んで来ても、打ち返しヒットや時にはホームランを打ってくれる関東の高野さんに会長を委ねることで、もっともっとこの組織が進化して外敵に立ち向かっていける組織になる。そして皆様にご協力を申し上げる」と述べ、後任者に絶大な信頼をよせて支援を求めた。