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青田、熊渕正副理事長選任ー兵庫県タクシー共済協組総会 (1/2)
兵庫県タクシー交通共済協同組合(青田嘉之理事長)は6月15日、神戸市中央区の生田神社会館で、第33期総会を開き、32期決算、剰余金処分案を承認、任期満了となった役員改選で、青田理事長を再選、新副理事長に熊渕信仁氏(日本タクシー)を選任した。

総会冒頭あいさつで、青田理事長は「3社が脱退して1957両となり契約台数は2千台を切った。死亡・重傷の事故は前年度10件と減ったが、約57万余円しか利益が出なかった。3、4年前の案件の支払いが29年度に集中したのが原因」とした。また、「2輪車との防衛運転、高齢者の歩行中事故が多く、横断歩道の徐行を願いたい」と。役員改選では、「被選挙人が3名外れる。3名以上の新理事が誕生するので楽しみです。今の経営者は昔と違って社長兼管理職の二つの顔を持つ。一部の若い人に負担がかからないよう、他の組合の実状も考え選んでいただければと思う」と注文した。

剰余金処分は対人で57万7千余円の当期利益に、前期繰越金235万6千余円の合計293万3千余円を次期繰越金とした。また、法定利益準備金4千万円を取崩し、同額を特別積立金に充てた。利用分量配当は見送った。

改選した新理事による第1回理事会で再選された青田理事長は「昨年総会で辞意を表明したが、今回3名の被選挙人が降り、私が降りると4名で、ある理事から無責任ではと言われ、最期1期2年務めることとした。取りまく環境は早い速度で変わり、以前はヒト、モノ、情報でしたが、最近はスキル、移動等で若い人の力が必要だ。大企業中心の政策、社会保障費の負担増加が気になる。また、トレード・オフと言うか、ある目的のために何かを犠牲にすること。民泊とかライドシェアがしかり。安価な手段で利益を求める。利便が安全に優先する。その環境変化に対応するには、組織は戦略ではなく、仕組みづくりが大事だと思う。2年間でそれを作り上げたい」と抱負。新副理事長に就任した熊渕信仁氏は「中谷副理事長の辞退もあって、私の方に来たのかと思うが、今後の業界を考えての人事のバランスとも思い受けた。受けた以上は、共済健全化のため精一杯やる」と力強く決意表明した。