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整備士業界を高校生にPR ― 自動車整備士職業紹介フェア (2/2)
また、当フェアでは数多くの試乗体験が設けられていた。日本工科大学校が教材として所有する日産リーフカット車両、兵庫ダイハツ販売から衝突軽減ブレーキ体験用の軽自動車、神姫商工(株)制作の、廃車をリサイクルした「パーティーバイク」など。乗車体験のドライバーを担当した日本工科大学校の力丸進氏は、「クルマ離れが進んでいる中で、今回の体験を通して少しでも楽しさを知ってもらえたら」と語った。

そのほか安全啓発の取り組みも行われた。JAF兵庫支部はシートベルトコンビンサー(模擬衝突体験機)を展示し、時速5kmでの衝突実験を行った。超低速の衝突でも強い衝撃を受け、エアバッグが開くシーンを体験した学生からは、大きな驚きの声が上がった。JAFブースの担当者は「時速40kmで衝突すると、体重の30倍の力で後部座席から運転席のドライバーをシートごと押しつぶしてしまう。前席はもちろん、後部座席のシートベルトも必ず装着してください」と呼びかけた。
閉会式で山本喜一・兵庫県自動車整備振興会専務理事は、「普段見られない、一生に一度の体験をしてもらえたと思います。今日得た知識や経験を、是非今後に役立ててください。この中から一人でも多く、将来この業界で一緒に仕事ができるよう願っております」と締めくくった。