自動車ニュース
年頭所感ー兵庫県交通共済協同組合 理事長 北野 穰 
平成31年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。旧年中は、当共済組合の業務運営に多大なるご支援、ご協力を賜りましたことに改めて御礼を申し上げます。

さて、トラック運送業界を取り巻く現状は、慢性的な運転者不足とそれに伴う運転者の高齢化問題改善の兆しが見えない中にあって、燃料価格の高騰も事業運営に大きく影響しているところです。また、昨年は、台風の最中での物流の確保と運転者の安全確保の判断を迫られるという厳しい課題も投げかけられました。

損害保険業界では、一般損害保険会り、改正民法の施行を目前に控え、本年も引続き厳しい事業運営が想定されるところです。

2018年10月末現在における契約状況は、組合員の皆様のご支援を賜り、年度当初の目標に比べ、対人共済と対物共済でわずかに未達成となりましたが車両共済及び搭乗者共済については達成しました。引続き、新規事業者の開拓や増車契約の獲得など営業活動を強化します。一方、交通事故については、年度当初から増加基調で推移しており、前年同期に比べ、対人事故及び車両事故が増加しました。中でも、車両事故については、昨年9月4日の台風21号で多数の車両水没事案が発生し、支払共済金が大きく増加しています。更に、10月末以降、組合員が関与する死亡事故などの重大事故が多発し、対人共済についても大幅な経費の増加が見込まれています。

当共済組合では、「役に立つ共済」「信頼される共済」「顔の見える身近な共済」の3本柱を掲げ、事故防止機器導入への支援、事故防止セミナーや個別講習会の開催、事故情報の提供など、生命線である交通事故防止に対して幅広い活動を展開してまいりますので、組合員の皆様には、本年も格別のご支援、ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。