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働き方改革に助成金の活用をー兵タ協労務講座
兵庫県タクシー協会(吉川紀興会長)は3月14日、生田神社会館で労務講座を開いた。

労務委員長の青田嘉之氏は冒頭、運転手らの労働時間や休暇取得状況や育児と仕事の両立支援の有無などに応じて、企業に対して三段階で評価する自動車運送業の認定制度に触れ、「指針の目安として、一つ星は産業の約50%、二つ星は25%、三つ星は12.5%」と述べた。人手不足に加えて、星の取得の必須項目として、数階級に分けた区分の上昇に応じて逓増する歩率を運賃収入等に乗じて歩合給を算定する累進歩合の廃止などが挙げられていることから、「事業主の負担が重くなるというのが現状」と危惧。「我々のような労働集約産業にとっては大変な時代だが避けられない。本日の講習が少しでも皆さんの経営に役立つことを期待する」と開会挨拶を締めくくった。

講演は、兵庫県社会保険労務士会の理事である藤井雅宏・特定社会保険労務士が講師として、「雇用・労働分野の助成金について」をテーマに行った。多種の助成金の中から、主に利用される5種の助成金を紹介した。各種の助成金に関して、対象になる労働者及び事業者、及び支給額等を詳述。ならびに、助成金申請の手続きの流れや受付機関についても説明を行った。

【講演で紹介した5種の助成金】
1.特定求職者雇用開発助成金
2.トライアル雇用助成金
3.キャリアアップ助成金
4.65歳超雇用促進助成金
5.時間外労働等改善助成金