自動車ニュース
第31回タクシーマナー向上推進会議開催
10月3日三宮・新神戸マナーアップキャンペーン実施
( 一財) 神戸観光局は8月28日、三宮研修センターで第31回タクシーマナー向上推進会議を開いた。当会議は法人・個人タクシー団体、観光関係機関等で構成され、タクシーのサービス・マナーの向上を目的としている。

市邉裕喜・神戸観光局観光部担当部長は「この会議も15年以上開催を続けている。その間地道に取り組みを続けてきた。最近では数字にも出てきているが、マナーは改善されてきている。今年はラグビーワールドカップもあり、海外からの観光者が増えると予想されている。これを機会に、「神戸に来てよかった」と良いイメージを持っていただけるプロモーション活動に取り組んでいる。また、ゴールデンスポーツイヤーズや10月からの増税に伴い、キャッシュレスの取り組みを進めている。インバウンドの方に対応したキャッシュレスや多言語の対応を、そして、おもてなしの最前線であるタクシーのマナー向上に皆様と一緒に頑張りたい」とあいさつした。

その後、各団体の取り組みとして、配車アプリやキャッシュレスの導入。高齢者や体の不自由な方にも安心して利用できるようにユニバーサルタクシーの研修。接客態度等改善の研修会開催や街頭指導等について報告した。また兵庫県タクシーサビスセンターではサービス向上タクシー・マナーアップに向けた取り組みとして、これまで新神戸駅に特化してモニタリング調査を行っていたが、今年は10箇所に増やして実施。主要なタクシー乗り場から112回の乗車し調査を行い、(1)乗車時の挨拶、(2)行先地確認・復唱、(3)降車時の挨拶、(4)忘れ物確認、(5)車内の清潔度、(6)笑顔、6項目の基準で結果を報告した。

今後の取り組については、10月3日の「KOBE 観光の日」に合わせた、おもてなし向上のキャンペーンの実施や、11月中旬に三宮駅、新神戸周辺においてタクシーマナーモニター調査を行うと決めた。調査結果の詳細を兵庫タクシーセンターおよび会議に提供し、今後の指導に活用する。

その他の情報共有として、外国客船の入港予定や富田和彦・兵庫陸運部 運輸企画専門官から「昨年度に申告された苦情は240件。今年度の6月末では59件申告があり、比較すると同じケースで申告がされている。UDタクシーの導入状況は、今年の6月末では約72台導入されている。今年度は23両の内定がでており、今年度中に導入予定」と報告があった。

その後、五十嵐一俊・兵庫県タクシー協会 神戸阪神間支部長は「苦情件数の多さに驚いている。今以上に力を入れていかなければならない。10月3日のおもてなし向上のキャンペーンに合わせて街頭指導も実施する」と述べた。

最後に、吉川紀興・兵庫県タクシー協会 会長は「いまタクシーに求められるニーズが高まっている。また、今後さまざまなイベントを予定しており、海外からの利用者が増える。マナー向上以外にも言語や表示の問題、キャッシュレス等の課題が多くなっており、時代の流れに合せた対応が求められる。」と述べ会議を締めくくった。