自動車ニュース
県の自動車運転員に交通災害防止研修
NASVA兵庫で適性診断とKYKも
兵庫県は11月8日、地方公務員災害補償基金兵庫県支部と共催で令和元年度交通災害防止研修を独立行政法人自動車事故対策機構 兵庫支所で開催した。本研修は独立行政法人自動車事故対策機構 兵庫支所(西田誠支所長)が、兵庫県の管財課および県民局一般共用車の自動車運転員を対象に、適性診断とドライブレコーダー映像を用いた研修(KYT:危険・予知・トレーニング)を行った。県の自動車運転員を対象とした研修は兵庫県下では初めての開催となる。

適性診断では、適性診断の測定システム(ナスバネット) を用いて研修が行われ、ドライバーの性格、運転態度、認知・処理機能、視覚機能などについて、心理及び生理の両面から個人の特性を把握し、安全運転に役立つアドバイスを記載した適正診断表が発行された。

その後、NASVAの高田悠暉氏(※)により「適性診断の狙いは、運転の癖を理解し、それまで気づかなかった問題点に気づいてもらい、今後どのような点に配慮して運転すればよいかを考え、実施することです」と説明した。

ドライブレコーダー映像を用いた教育(KYT)では、ドライブレコーダー映像を見て、実際の事故やヒヤリ・ハットの疑似体験を行い、これから起こる事故や危険性を予測し、安全意識や危険感受性、危険に対する集中力の向上を行った。また、「どのような危険が潜んでいるのか」、自分だったら「どのような運転をするのか」を参加者が意見を出し合い、危険感受性を高めあった。

最後に高田氏(※)は「事故防止に特効薬はありません。日々の地道な努力あるのみです。講習会をきっかけに、安全に対して意識を高く持って運転して下さい」と参加者に呼びかけ研修を締めくくった。

※ 「高」は正確にははしごだか