自動車ニュース
時代を見据えた進化が必要
近畿自動車無線協会理事会開催
畿自動車無線協会(池田誠也会長)は12月5日、ホテルグランヴィア大阪で理事会を開き、令和元年度中間(10月末)事業報告、同決算書を承認した。また、令和2年度総会は、5月28日オリエンタルホテル神戸で開催することを決めた。役員の一部変更は坂本克己(日本タクシー(株)会長)、平山晃(近鉄タクシー(株)代表取締役)、谷昇(大阪府タクシー事業(協)理事長)、河合功(富士共同無線配車(組)代表理事)4氏の退任、後任理事として坂本栄二(日本タクシー(株)代表取締役)、市村隆憲(近鉄タクシー(株)代表取締役)、三野文男(大阪府タクシー事業(協)理事長)、伊藤正樹(三和タクシー(株)代表取締役)各氏の選任を承認した。なお坂本克己氏には最高顧問職を引き続き委嘱した。

冒頭挨拶で池田会長は、吉川紀興・近無協副会長の国土交通大臣表彰受賞と澤志郎・同協理事の藍綬褒章受賞を紹介し祝辞を述べた後「少子高齢化や社会全体の高度なネットワーク化等によりタクシー需要が減少するなか、乗務員不足と高齢化といった問題点は依然として改善されていない。一方、インバウンドなどの新しい事業への対応や地域の公共交通としての乗り合いタクシーやお出かけタクシーなどの地域ニーズへの対応が求められている。新規事業改革、利便性の向上、事前確定運賃や相乗り等の多様なタクシーサビスの実現など、事業活性化のために配車アプリの活用は必須条件となる。また、消費増税に合わせたキャッシュレス決済機の導入も進んでいんでいる。運輸事業においてMaaS構想にむけた新たな取り組みが全国で始まっている。今後のモビリティサービスや通信アプリケーションの動向を見据え、配車アプリやAI、IoT、5Gなどの新たな技術を積極的に活用する事により、タクシー事業の進化を図り、新たなサービス構築に対応する必要がある」

また、池田会長は自動車無線協会運営について「地域の環境や事業規模に応じたタクシー無線の多様な進化のために、全自無連と連携し、これまで以上にアプリやシステムの導入のための会員支援に取り組む。国民の安全と安心と利便性を第一としつつ、諸問題について積極的に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。なお、令和2年度通常総会(5月28日)は神戸市で開催することを決定した。