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第19回優良運転者表彰式開催
東阪神タクシー協同組合(五十嵐一俊理事長)は12月3日、尼崎市中小企業センターで第19回優良運転者表彰式を開催し、平井清氏(和光タクシー)ら13社49名の乗務員を表彰した。

五十嵐理事長は「タクシー産業は依然として厳しい環境下に置かれている。この現状の中で、タクシー利用者の利便性の向上、事業経営の効率化につながる生産性の向上、若年者や女性を始めとする乗務員の確保・育成等について一層の取り組みを行うことが急務である。また、時代は大きく変わり、電話ではなくスマホアプリでの配車となり、日本も遅れを取るまいと、キャッシュレス化に伴い、クレジットカード、QRコードなど、様々な機器を使って支払い決済するのが主流になってきており、対応していかなければならない。乗務員不足により、人の輸送に供給不足が生じた場合の対策としてライドシェアなどの白タクが挙げられているが、これから高齢化社会を迎えるにあたり、ドアツードアのタクシーの特性が十分に発揮される。また、輸送の安全確保、利用者保護などの観点からも、タクシーはなくてはならない。引き続き、安全・安心を心がけ慎重な運転をお願いしたい」と式辞を述べた。

来賓祝辞で兵庫県尼崎北警察署長・山本浩氏は「10月末現在、人身事故は1,519件、昨年対比で240件減と、受賞者の皆さまのおかげもあり、安全な道路交通が確保されている。また、特殊詐欺の防止にも協力いただき感謝申し上げます。尼崎では、自転車の事故が全体の4割と増えているので注意していただき、引き続き安心安全な運転を」と述べた。その他、尼崎市長、兵庫陸運部長からのメッセージ代読もあった。

最後に受賞者を代表し、平井清氏(和光タクシー)が「タクシーは市民の皆さまの大事な足であると認識し、特に高齢者の皆さまにはなくてはならないものと考えております。安全・安心で気持ちよく乗れることが何より大事で、今後もより一層の乗客サービスを心がけてまいります」と謝辞の中で今後も安全運転を誓った。