自動車ニュース
年頭所感ー兵庫県交通共済協同組合 理事長 北野 穰
役立つ、信頼、見える化を柱に運営
令和二年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。旧年中は、当共済組合の業務運営に多大なるご支援、ご協力を賜りましたことに改めて御礼を申し上げます。

さて、トラック運送業界を取り巻く現状は、国土交通省等を中心に、荷主・トラック運送事業者・国民が三位一体となって取組むべき「ホワイト物流」推進運動が展開され、中でも、貨物自動車運送事業法の改正による荷主対策の深度化など、運送業界の発展を後押しする動きが見られるものの、慢性的な運転者不足とそれに伴う運転者の高齢化や長時間労働問題など、解決すべき事象が山積しております。

 一方、損害保険業界では、消費税改正や改正民法施行に伴う経費拡大がボディーブローのごとく事業運営にダメージとなっている中、一般損害保険会社との熾烈な契約獲得競争が続いており、本年も引続き厳しい事業運営が想定されるところです。

令和元年10月末現在における契約状況は、組合員の皆様のご支援を賜りながら契約獲得に取組んでいる中にあって、昨年同期に比べ、対物共済、車両共済は増加しているものの、対人共済、搭乗者共済が若干減少しております。引続き、初期の目標達成に向けて、新規事業者の開拓や増車契約の獲得など営業活動を強化してまいります。一方、交通事故については、昨年同期に比べ、対人事故、搭乗者事故及び車両事故は減少をみているものの、対物事故が増加しております。重大事故の発生は、事業存続にも影響するものであることから、引続き、交通事故防止活動を展開してまいります。

当共済組合では、「役に立つ共済」「信頼される共済」「顔の見える身近な共済」の3本柱を掲げ、事故防止機器導入への支援、事故防止セミナーの開催、交通事故情報の提供を始め、組合員の事業所を訪問して実施する個別講習会の開催を呼びかけるなど、トラック運送事業の生命線である交通事故防止に対して幅広い活動を展開してまいりますので、組合員の皆様には、本年も格別のご支援、ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。