自動車ニュース
年頭所感ー一社 兵庫県自家用自動車協会連合会会長 木下 紘一
社会情勢の変化に的確な対応を
新年あけましておめでとうございます。

皆様方におかれましては、令和となって初めての清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

旧年中は、当連合会の業務運営に格別なご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。

いよいよ本年7月24日から東京オリンピックが、引き続き8月25日からは東京パラリンピックが開催されます。

2013年の「おもてなし」招致決定から、マラソン会場の変更などの紆余曲折を経て、56年振りの日本開催に、関係者各位のご尽力には本当に頭の下がる思いです。

この大会が、日本だけでなく、世界中が熱狂し、互いを称えあえるようなスポーツの祭典として成功することを祈念しているところであります。

一方、このオリンピックに照準を合わせて実現を目指してきた「自動運転」についても、自動運転車の公道走行を可能にする改正道路交通法が昨年成立し、これにより「レベル3」の自動運転の実用化が本年中に可能となります。

既に「レベル3」に肉薄する自動運転車も市販されており、こうした技術が運転者の負担軽減及び交通事故、特に高齢者による誤操作や逆走等誤認識からくる大事故の抑制に繋がることは大変明るい話題であります。

こうした自動運転車が、消費者の購買意欲を刺激し、新車販売台数の増加に繋がることを大いに期待したいところであります。

当連合会の基盤である自動車の保管場所現地調査件数につきましては、昨年は僅かに減少したものの、概ね年間30万件で推移しております。しかし、本年9月には、警察署及び警部派出所の統廃合が計画されており、関係地区協会におかれましては、存続そのものにかかわる大問題として、対応に苦慮しておられることと思います。

連合会といたしましては、県警及び安全協会の動向にアンテナを張りながら、関係地区協会と連絡を密にするとともに、全協会の運営が健全かつ適正に行えるよう、最善の努力をいたして参ります。

さて、兵庫県下の交通情勢ですが、人身事故件数及び死者・傷者数共に減少傾向にあるものの、依然として、交通事故死者の内、65歳以上の高齢者が半数以上を占め、特に夜間歩行中に交通事故に遭って亡くなった高齢者数は、昼間の2倍近くに上っております。連合会といたしましては、夜間の出歩きには明るい服装や反射材の利用を心がけ、夕暮れ時の運転は早めのライト点灯を実施するなど、歩行者、運転者共に足並みを揃えて交通事故防止に努めていただくよう啓発活動に努めて参りたいと思います。

さらに、飲酒運転事故の約23%は、酒気帯び運転の基準値に満たないアルコール摂取により発生しています。ほんのわずかな飲酒であっても、重大な事故に繋がることから、お酒を飲んだら絶対に運転しないことを心掛けていただくよう、関係機関・団体のご指導ご協力を仰ぎながら、本年も引き続き、啓発活動に努めて参りたいと思います。

最後になりますが、本年が皆様方にとりまして、幸多き、また夢多き年となりますよう、心から祈念いたしまして年頭のご挨拶とさせていただきます。