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兵庫県自動車関係団体新春名刺交換会
「健全なクルマ社会の発展と自動車関連業界 の活性化を目指す」 (西原会長)
兵庫県自動車関係団体主催の新 春名刺交換会が1月9日、神戸市 中央区の神戸市勤労会館で開催され た。

幹事団体を代表して、西原興一郎 兵庫県自動車整備振興会・兵庫県 軽自動車協会会長は「我が国の経済 は、GDPは名目・実質とも過去最大規模に達し、デフレ脱却に向けた流れに転じ、穏やかな景気回復の基調が続いています。しかしながら、中小企業、地方に於いては政策効果が及んでおらずまだまだ好景気が感じられ ない状況にあります」と経済情勢を述べた。そして「我が国の自動車保有台数は8,200万台と微増の状況ですが、自動車新機構の技術の進化は目覚ましく、今年は、高速道路における自動運転(レベル3 ) の実用化や限定地域における無人自動運転移動サービス(レベル4 ) の実用化が行われる年であり正に自動運転元年というべき年であります」と展望し た。そして「自動車業界ではユーザーの生活防衛意識からか、整備費用等のクルマ関係支出の抑制傾向をはじめ、保有車齢の長期化が進み、依然として業界を取り巻く環境は厳しい。 今春に施行される改正道路運送車両法で示されているように自動車整備業界では検査・整備の高度化に対応した設備、技術、情報の改善が求められ、整備工場の技術力の向上、整備情報の環境整備、特に汎用スキャンツール等機械器具、部品の供給、教育・研修体制の構築等々取り組みが喫緊の課題である」と課題について述べた。その後「安心で安全で環境に優しい車社会を推進し健全なクルマ社会の発展と自動車関連業界の活性化を目指し、CO2排出削減を推進し、地球温暖化防止をはじめと する環境保全や交通安全の確保など重要課題に取り組む」と抱負を述べあいさつした。

来賓祝辞では、八木一夫・近畿運輸局長が「自動車は日本社会の根幹を支える、最も重要な輸送手段。生産から販売、整備や運送事業、すべてが国民にはなくてはならないもので ある。自動運転の進展や、改正された道路運送車両法の施行などの様々な事柄を通じて、運輸局としても、皆さまの事業が円滑に進むように、最大限協力をさせていただきたい」と語った。

つづいて、橋本康・兵庫県警交通部長は「昨年の9月に日本自動車連盟(JAF)による、信号機のない横断歩道における一時停止率が公表されており、昨年の兵庫県下の停止率は43.2%で全国2位。これは、皆さまのご努力、広報、啓発等していただいた結果。しかしながら、10台中6台は横断歩道に歩行者がいても止まらないという状況が出ている。県警では、高齢者などの交通事故防止対策をはじめ、飲酒運転の撲滅、全座席のシートベルト・チャイルドシート着用の徹底、悪質危険な自転車運転者の指導取締の強化などに務める。 加えて、社会的関心が急増に高まっているあおり運転対策、実用化に向けた自動運転への対応など、目まぐるしく変化している交通情勢に敏感に反応し、諸対策を講じていく」と県内の交通情勢や取り組みについて述べた。 また、井戸敏三兵庫県知事からの祝電が読み上げられた。その他、衆 議院議員 自由民主党の盛山正仁氏、関芳弘氏、藤井ひさゆき氏、谷公一氏、大串正樹氏、渡海紀三朗氏、松本剛明氏、公明党の中野洋昌氏 や参議院議員 自由民主党の末松信介氏、加田裕之氏、公明党の伊藤孝江氏、高橋光男氏、日本維新の会 片山大介氏、室井邦彦氏らが祝辞を述べた。

その後、松崎義廣・神戸運輸監理部兵庫陸運部長の「自動車業界にとって今年は、先進安全自動車や自動運転自動車など大きな変革を伴う年になる。自動車業界と行政がワンチームとなり盛り上げていきたい」との乾杯の挨拶で開宴となった。最後に森本義則・兵庫県中古自動車販売協会による中締めの挨拶があり、盛 況のうちに閉会となった。