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「新しい時代も総合扶助の精神で」 (原岡理事長)
尼運協新年賀詞交歓会
尼崎運輸事業協同組合(原岡謙一理事長)は1月20日、都ホテル尼崎で新年賀詞交歓会を開催した。開会に先立ち、松本中明副理事長は「昨年は、台風により各地に甚大なる被害をもたらした。今年は、阪神淡路大震災から25年。年々巨大化する自然災害は恐怖の極みだ。今年も万全の防災対策を」とあいさつした。

原岡理事長は「昨年は、平成から令和へと新しい時代になり、また尼運協も50年の節目を迎えた。今後、自動運転が当たり前になり、AIがどんどん導入されるなど、我々の想像がつかない時代が訪れる。尼運協の総合扶助の精神とともに、組合員の皆さまと一緒に、乗り越えていきたい。貨物自動車運送事業法の一部改正などにより、いま業界も追い風になってきている。また、災害時における輸送の在り方について、現在国会で検討されている。これは、昨年一昨年の災害時に、荷主の要望や使命感でトラックを動かしていた。ドライバーの安全を考慮した際に、これで良いのかと、兵ト協や全ト協を通じて申し出た結果、『風速何メートルになると、安全措置をしなさい。それを超えると、運行を止めましょう』などの方向性が1月中に施行予定になった。これは業界にとってありがたいこと。実行を強く希望する」と挨拶した。

来賓祝辞で、脇田政司・兵ト協総務部長は「一昨年12月の臨時国会において、貨物自動車運送事業法の一部改正案が可決・成立をされた。改正の目玉ともいえる、標準的運賃については、今年の3月末までには公表されるのではないのかといわれている。福永会長も『今年は働き方改革にちなんで、運び方改革の年になる。そのために、改正内容を会員の皆さまに周知を徹底してほしい』と申されている。協会本部として、周知啓発に全力を挙げて、取り組む」と語った。

その後、柳内国拡・兵庫県交通共済協同組合専務理事による「本年は子年。子という動物は、コツコツと働き、勤勉な性質と聞いている。貴組合におかれましては、本年さらに、新しい歴史を積み重ねていかれるものと思っている」との乾杯の挨拶で祝宴は開始した。