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トラックの社会的な役割や環境改善への取り組みを広く周知 (2/2)
その後、「女性の仕事をしやすい環境づくり」というテーマでパネルディスカッションが行われた。コーディネーターは株式会社三和総業 専務取締役 椿本和生氏が務めた。パネリストとして栄進急送(株)代表取締役社長 村上功氏、都宝産業(株) 代表取締役会長 龍山安雄氏、和晃運輸(株)、 (株)シキトウサービス 取締役会長 清瀬一郎氏が登壇した。女性ドライバー雇用の経緯について、椿本氏から問いかけがあり、村上氏は「雇用のきっかけは人材不足。女性が入ったことによって企業イメージの向上につながっている。長時間労働を見直すよいきっかけになっている」、龍山氏は「荷下ろし作業が重労働で、今のところ女性の採用はしていない。荷下ろしを補助するロボットの導入などがあれば検討もできる」、和晃運輸(株)は「子育てなど、女性のライフスタイルに合わせて労働条件を譲歩している。トイレや休憩室は共用できないので設備対策、安全対策に力を入れている。セクハラ問題についても管理者として勉強している」、清瀬氏は「共同配送をした際に女性ドライバーを引き受けることになった。女性が入ることにより雰囲気がよくなった。清掃面など、気づくことが多くなった」とそれぞれ述べ、女性雇用についての課題や利点などについてディスカッションした。

最後に近畿スマートエコ☆ロジ協議会の副会長を務める栗原弥生・近畿運輸局自動車交通部長が「女性雇用については人材不足の打開策になる。国交省としても女性活躍を推進している」と挨拶を述べ、フォーラムは閉会した。