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神姫ゾーンバス、阪神バスが安全に向けた取組事例発表 (2/2)
第2部の取り組事例発表では、まず滝口亮・神姫ゾーンバス株式会社 代表取締役社長が取組みについて発表。神姫ゾーン株式会社では自損・後退事故の割合が多く、要因の一つとしてドライバーの後退手順の不順守を挙げた。対策として滝口氏は「手順書の順守から手順への指導・教育の転換を図る。また、ドライバーの意識の面から変えるために、継続した日々の声掛けや、指示型点呼から対話型点呼への転換を実施する」と取組み内容の見直し案について説明した。

続いて、福浦秀哉・阪神バス株式会社 代表取締役社長が取組みを発表。阪神バス株式会社では過去の事故を転機に一層の安全強化に取組んでおり、具体的な取組みとして安全管理業務を担当するチーム「完全管理室」の設立、事故防止対策委員会の開催を月1から週1に増やす等を挙げた。また、過去の事故を風化させないために毎月14日及び28日を「安全運転宣言の日」と設定している。福浦氏は安全意識の徹底に向けて「言葉と行動の両輪で取組む。会社の事故防止に対する本気度をドライバーに伝え続けハートを掴む」と述べ「ドライバーの仕事を自分の目で見る、現場を見て気になったことは必ず伝える」等を具体的な取り組みについて説明した。