自動車ニュース
総合安全プラン2020で安全運行の徹底
神戸運輸監理部 兵庫陸運部長 池田 博美

平素は国土交通行政、とりわけ運輸行政には格別なご理解をいただき誠にありがとうございます。

また、この度の新型コロナウィルスに罹患された皆様と、感染拡大により生活に影響を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

さて、令和2年の全国交通安全運動は、「令和2年春の全国交通安全運動推進要綱」に基づき、「子供を始めとする歩行者の安全の確保」、「高齢運転者等の安全運転の励行」及び「自転車の安全利用の推進」の全国重点及び「過労運転の防止と運転者の体調急変及び危険ドラッグ等の使用に伴う事故の防止」を重点として、4月6日(月)から同月15日(水)までの期間実施されます。そのなかの4月10日(金)は「交通事故死ゼロを目指す日」として定めております。本運動の展開にあわせて、その趣旨が国民に正しく理解されるよう努めてまいります。

警察庁が発表した統計を見ると2019年の全国の交通事故死者数は3,215人。3年連続で現象しておりますが、高齢者については自転車乗車中の死者数が増加するなど、高齢者の死者数が全体の死者数の半数以上を占めている状況に大きな変化は見られませんし、兵庫県下でも死者数は減少傾向にありますが、同様に高齢者の死者が全体の55%を占めている状況です。

また、大津市で発生した交差点での自動車同士の衝突事故では、16名もの園児や保育士を死傷させる痛ましい事故がありました。そのほか、登下校中の学徒が犠牲となる事故が数多く発生しており、次代を担う子供のかけがえのない命を社会全体で交通事故から守ることが重要であります。これらのことから、同様の交通事故情勢に的確に対処するため重点項目として「子供を始めとする歩行者の安全の確保」を第一に掲げ、入学などで歩行者の事故が増加する4月から、交通事故防止活動に積極的に取り組んでまいります。

兵庫陸運部では、新型コロナウィルスの感染症の拡大の影響による事業環境の変化などで様々な業務対応を図っているところで、これらと合わせて、事業用自動車総合安全プラン2020を踏まえた事業用自動車の安全運行の徹底を図るため、自動車運送事業者、運行管理者と共にこの取り組みを推進して参ります。

最後に、皆様におかれましても交通ルールを遵守していただくとともに、本運動に積極的に取り組まれ事故防止に努めていただきますようお願いいたします。