自動車ニュース
「安全・安心・快適な交通社会」を目指して
兵庫県警察本部 交通部長 矢野 浩司

自動車関係業界の皆様方には、平素より交通安全対策をはじめ、警察業務の各般にわたりまして格別のご協力を賜っておりますことに、心より御礼を申し上げます。

さて、兵庫県内の本年3月末現在の交通事故死者数は26人(昨年同期比ー1 人)と減少傾向で推移しておりますが、これからの時期は入学や就職などの生活環境の変化に伴う歩行者を含めた交通流・量の変動に加え、行楽シーズンに入っての交通事故の増加が懸念されるところです。
このような中、春の全国交通安全運動が4月6日から15日までの10日間実施されます。

本運動では、運動の重点を
1.子供を始めとする歩行者の安全の確保
2.高齢運転者等の安全運転の励行
3.自転車の安全利用の推進としています。
重点の1点目の子供を始めとする歩行者の安全の確保については、交通事故死者数全体のうち、歩行中の割合が約4割と最も高く、とりわけ4月から5月にかけては小学生の歩行中の交通事故が増加傾向にあることから、通学路や未就学児を中心に子供が日常的に集団で移動する経路等における見守り活動の他、高齢者等に対しましては、反射材用品の着用啓発や道路横断時の交通ルールとマナーの周知を推進してまいります。

重点の2点目の高齢運転者等の安全運転の励行については、高齢運転者による悲惨な交通事故を防止するため、運転免許自主返納制度の周知や安全運転サポート車の普及啓発等を推進してまいります。

加えまして、未だに後を絶たない飲酒運転や「あおり運転」等の悪質・危険な運転行為の根絶に向けた交通安全啓発や交通取締りを推進してまいります。

重点の3点目の自転車の安全利用の推進については、昨年、自転車の関係する交通事故は全体の約25%を占めており、そのうち9割以上が自転車側に何らかの法令違反があることから、交通ルールの周知やマナー向上に向けた「自転車安全利用五則」を用いた交通安全啓発、とりわけヘルメットの着用促進についても周知を図るとともに、悪質・危険な自転車利用者に対する指導取締りを推進してまいります。

先日発表されました東京オリンピック・パラリンピックの延期や様々なイベントの自粛等、新型コロナウイルス感染症拡大に対する対策が進む中、春の全国交通安全運動に伴うキャンペーン等も例年より縮少せざるを得ない非し、常に厳しい社会情勢ではありますが、現下の交通情勢と本運動の趣旨を御理解いただき、職場や地域における交通安全の推進に、なお一層の御協力を賜りますようお願い申し上げます。