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【記者の解説】上下分離方式 富山LRT 京阪中之島線
 行政が線路整備や車両購入を行い、民間が車両の運行を行うという公設民営の考え方に基づいたもの。富山市は平成19年10月に施行された地域公共交通活性化及び再生に関する法律を適用し、路面電車事業では初となる全国初の上下分離方式を導入した。

 近畿では平成20年10月に開業した京阪中之島線で同方式が導入されている。同線の場合、使用料で一定期間に借入金の償還を目指す建償還型上下分離方式が導入され、中之島高速鉄道が資金調達を行い建設。開業後は京阪電気鉄道が車両を運行している。同方式の利点として大幅に建設費の負担が軽減され、建設と運行とが分離されることにより新線の建設が容易となるということがあり、鉄道関係者などから注目されている。