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令和2年度交通安全県民大会開催 (2/2)
来賓祝辞では原テツアキ・兵庫県議会議長が感謝状受賞者らに敬意を述べた後「安心安全な日本を次世代につなげてほしい」と語った。

その後、キッズ交通保安官任命式が行われた。このイベントは県内の飲酒運転撲滅のために実施されており、平成19年から現在まで延べ6,424人の小学生が任命されている。今年度の応募者を代表し、神戸市立こうべ小学校の4名に任命証が手渡された。任命証の交付後に初めての仕事として、大きな声で飲酒運転の追放を呼び掛け、会場から拍手が起こった。

交通安全ビデオ上映会では「あまゆーず」の楽曲「守ろうみんなの笑顔〜交通安全のうた〜」を元に制作した交通安全啓発用プロモーションビデオが初のお披露目となった。その後、ピアニスト、ラジオパーソナリティなどジャンルを超えた音楽活動を展開している神戸生まれで平成27年に兵庫県交通安全協会広報大使に任命された天宮遥氏によるピアノコンサートが行われ「名画主題歌メドレー」「ルールくんとマナーちゃんの歌」「神戸からの風」が披露された。

プログラムの最後には5カ条の「ひょうご交通安全憲章」を司会者が読み上げた。例年、参加者全員での唱和が行われていたが感染症拡大対策により司会者のみの読み上げとなっている。その後、吉岡健一郎・兵庫県警察本部長が「県内の交通事故は減少傾向で推移しているが、例年日没時間が急激に早くなる秋口以降、交通事故が多発する傾向にある。県警察では、交通安全運動期間中はもとより、これから年末にかけて、高齢者の交通事故防止に向けた待ち受け型の交通指導のほか、「飲酒運転根絶」のための広報啓発活動、歓楽街等における取り締まりや、本年6月の改正道路法で施工された妨害運転罪をはじめとする、悪質な行為に対するさらなる取り組み強化を図る。さらに、横断歩道上の交通事故が後を絶たないことから、横断歩行者妨害違反取締りを強化して減少させるよう努めるが、交通事故防止は警察のみで達成できるものではない。本日ご参加いただいております各市町及び推進機関・団体等の皆様方には、本運動の趣旨等について広く住民に周知していただくとともに、尊い命を交通事故から守るために各種交通安全キャンペーンや通学路における保護誘導活動など、地域一体となった活動により一層の協力お願い申し上げます」と主催者謝辞を述べ、会を締めくくった。