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神戸運輸監理部長、記者懇談会開く (2/2)
続いて石原部長は「日本は海洋立国、需要回復には海事観光の推進は重要」と述べ、観光資源に恵まれた淡路島を海の視点を加え活性化、アピールするべく「淡路島地域海事観光推進協議会」を9月11日に設置したと発表。本協議会の委員は交通事業者4者、観光関連事業者等7者、国・地方自治団体(兵庫県、淡路氏、洲本市、南あわじ市、神戸運輸監理部、近畿運輸局)で構成されており、「海事観光だが陸上交通の話も出てくるため、近畿運輸局に協力をいただいてる。淡路島の観光に関する調査データが必要なため(株)パソナに調査業務を委託している」とした。また海事観光活性化策として家島諸島の利用向上を図るため10月16日から12月31日まで、姫路港から家島諸島航路の乗車券と姫路駅前から姫路港の乗車券(神姫バス)をセットにした往復切符「しま遊びきっぷ」の社会実験を実施すると発表した。販売金額は大人2000円(通常の往復料金2560円)で、利用者に使いやすさ、家島の魅力等のアンケートをとり「結果を踏まえて今後の利便性の向上等の推進を図る」と見通しを述べた。

その後、神戸運輸監理部のDX(デジタルトランスフォーメーション)を図るとし、石原部長は「今年は『海の日』を祝うイベントをYouTubeで配信し10月6月現在、25000回視聴者数があり、我々が期待していたよりもたくさんの方に見ていただいたと思っている。海の日を祝うのも、関係の方々に限られていたが、YouTubでは地理・時間的にも制限がないため、地元に限らず全国で、またこれまで海に関係なかった方々、幅広い年齢層で見ていただき今までと大きく違った『海の日』を祝うイベントなったと思う。配信は初の試みだったが、悪戦苦闘しその結果、デジタル技術の活用も部内に浸透してきた。機会があれば今後も『海の日』を祝うイベントに関わらず続けていきたい。またツイッターも活用しており、より広がった広報ができると考える。業務面でもWEB会議等を進めており、活用していきたい」とICTの積極的な活用を語った。

最後に、記者質問が設けられ、本紙記者の「淡路あたりでは全国的に向けたPRよりも、近畿を中心とした特に大阪あたりをターゲットにして観光振興をしたいと地元の観光業者から声を聴く。PRのターゲットを広げると効果が薄いのでは。どの規模での展開をお考えですか」の質問に対し、石原部長は「地理的に、どこをターゲットにするかは「淡路島地域海事観光推進協議会」の中で検討していく。従来から淡路島が観光に良いとは近隣に知られているが、名古屋以降の東側では知られていないという話もあり課題でもある。一方でコロナ以降、観光に行くにしても近場を行こうというのが夏ごろにあり、そのため近場の観光の見直しや、近場をもっと知っていこうという動きもある。そういったことも念頭に置いて、淡路島の魅力を伝える対象も考えていくと思う」と答えた。