自動車ニュース
兵タ協、働きやすい職場認証制度取得支援セミナー開催 (1/2)
全員が 『1つ星』収得をめざして
兵庫県タクシー協会(吉川紀興会長)は10月30日、生田神社会館で働きやすい職場認証制度取得支援セミナーを開催した。

冒頭、吉川会長は「同月28日に行われた臨時総会で新しい理事の基に、1年半ではあるが会長に任命されましたのでよろしくお願いします。コロナ禍でタクシー業界は疲弊している。人が動かなければタクシーは動かない。厳しい時だからこそ共に力を合わせ、頑張らなければと思う」と述べその後「働きやすい職場認証制度は、国交省が打ち出した事業であることを認識していただきたい。タクシー業界では長時間労働や休みが少ないなどの問題があるが、職場環境の『見える化』を図り、交通産業を良くするのが『3つ星』の理論ですので、全員が『1つ星』は取ってもらわないといけないと考えている。この制度によって人材を確保することが必須と考えている」とあいさつした。

セミナーは、岡本重信・グローアップ社会保険労務士法人代表社員が講師を務め、働きやすい職場認証制度の概要や認証項目の内容、達成のポイントなどについて講演した。

働きやすい職場認証制度(正式名称:運転者職場環境良好度認証制度、実施団体:一般財団法人日本海事協会)の対象事業者は、運送事業の許可を取得後3年以上経過しているトラック、乗合バス、貸切バス、タクシー。認証の有効期間は2年間で初年度は「一つ星」のみの申請ができる。認証項目は『法令順守等』『労働時間・休日』『心身の健康』『安心・安定』『多様な人材確保・育成』『自主性・先進性等』の6つの分野の各項目について審査する。
岡本氏は求職者の傾向について「最近では就活の際に親や配偶者、恋人等に相談することも多いとデータが出ている」と説明し「求職者以外の方々からも評価をいただく必要性がある」と課題について語った。