自動車ニュース
年頭所感―兵庫県自家用自動車協会連合会 会長 木下 紘一
『WITHコロナ』の新時代に向けて
新年あけましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

旧年中は、当連合会の業務運営に格別なご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。

昨年は、誰もが予想だにしなかった、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって世界中が大混乱に陥り、各国のロックダウン等の影響から世界経済が低迷するなど未曽有の年となりました。

また、全国民が楽しみにしていた東京オリンピックも、2021年7月に開催が延期され、今後の各国の感染状況、ワクチンや治療薬の開発状況に注目が集まっているところです。

自動車関係においても、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2020 年の上半期の自動車販売台数は大幅に落ち込みました。秋以降は、回復傾向にあるようですが、第3波とも思える各国の感染再拡大の状況を見ますと、 まだまだ予断は許されず、今後の景気や雇用に対する不安は払拭されません。

一説によりますと、この新型コロナウイルスは完全に駆逐されることはなく、『WITHコロナ』の時代として、コロナと付き合っていく必要があるとも言われています。

感染拡大防止に向けて、一人ひとりが全集中の気持ちを持って、基本的事項(手洗い、うがい、換気、マスク着用、3密を避ける)を遵守し、一刻も早く鎮静化させなければなりません。

さて、当連合会の基盤である自動車の保管場所現地調査件数につきましては、11月末現在で、前年に比較して約16,877件減少(−6%)しており、各協会の主たる業務である車庫調査にも影響が出ています。

さらに本年3月末には、兵庫県下の一部の警察署と警部派出所の統廃合が実施されます。関係地区協会は、昨年から対応に追われていますが、現地調査業務の存続そのものにかかわる大問題ですので、連合会としても全力で支援したいと思いますし、関係以外の各協会におかれましても、他人ごととされず、ご理解、ご支援いただきますようお願い申し上げます。

連合会といたしましては、引き続き県警及び安全協会と連携を取り、各地区協会の運営が健全かつ適正に行えるよう、丑年にちなんで「モー」ひと頑張りして参ります。

さて、兵庫県下の交通情勢ですが、人身事故件数及び死者・傷者数共に減少傾向にあるものの、昨年11月末現在で、92人の方が亡くなっております。 また、依然として、交通事故死者の内、65歳以上の高齢者が半数以上を占め、特に夜間歩行中に交通事故に遭って亡くなった高齢者数が増加傾向にあります。

連合会といたしましては、夜間の出歩きには明るい服装や反射材の利用を心がけ、夕暮れ時の運転は早めのライト点灯を実施するなど、歩行者、運転者共に足並みを揃えて交通事故防止に努めていただくよう啓発活動に努めて参りたいと思います。

さらに、飲酒運転事故の年齢層別事故件数において、30歳代の事故件数が増加傾向にあります。

ほんのわずかな飲酒であっても、重大な事故に繋がることから、お酒を飲んだら絶対に運転しないことを心掛けていただくよう、関係機関・団体のご指導ご協力を仰ぎながら、本年も引き続き、啓発活動に努めて参りたいと思います。

最後になりますが、本年が皆様方にとりまして、幸多き、また夢多き年となりますよう、心から祈念いたしまして年頭のご挨拶とさせていただきます。