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年頭所感―日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会長  (1/2)
「不易流行」をさらに加速(迫 慎二)
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、国土交通省、経済産業省、総務省、厚生労働省、環境省、全国中小企業団体中央会を初めとする関係省庁、諸団体様には大変御世話になり心より厚く御礼を申し上げます。

昨年から新型コロナウイルス影響が大変大きな年でした。世界経済が揺らいで未だに解消されていません。国内においては、経済活動が徐々に再開され事業環境の兆しが見え始めたと思います。私ども運送事業に係る者は企業活動が活発化しないといけません。

今年の干支は「丑」、十二支の2番目で、子年に蒔いた種が芽を出して成長する 時期とされています。丑年には、先を急がず目前のことを着実に進めることが 将来の成功につながっていくといわれています。苦難な道のりがありますが、 業界全体として何事にも前に向いて一歩一歩進んで頂きたいと希望しています。東京オリンピックが1年延期され開催が切望されますが、まだ状況はわかりま せん。また、労働者不足、AIを始めとする新技術の台頭、ビジネスモデルの 変化などにより、目まぐるしく変わる現在、従来型のビジネスを続けることが 難しい状況となっております。一方で、これは新たなビジネスでステップアッ プをするチャンスでもあります。企業が次なるステップに到達するには、きち んとした経営戦略を立てる必要があります。経営戦略は多様化しており、現在 成長している企業は企業間連携やM&Aなどを積極的に行い、着実に事業を拡 大させております。

昨年9月に菅内閣が発足、安倍政権の取り組みを継承し、さらに前に進めていくとしたうえで、行政の縦割りや前例主義を打破して、既得権益にとらわれずに規制改革を全力で進める「国民のために働く内閣」をつくるとする基本方針を決定しました。スピード感のある改革を期待しております。コロナ禍であっても物流は止めることは出来ません。そのため私達業界は「人材不足・人件費高騰」に悩んでいます。政府は人材を確保するためにも適性運賃収受出来る取引環境に改善すること、下請け多層構造の問題解決に向けて業界、荷主に向けて改善の働き掛けを急務とし促して頂きました。それらの中、一昨年に人材募集サイト「トラジョブ」開設し、ドライバー求人検索サイトでは上位でランクされ求職者から多くの反響を頂き少しでも事業活性化に向けた応援を続けております。