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外国人雇用の基礎知識セミナー開催 (1/2)
約5割の整備工場で人手不足
兵庫県自動車整備振興会(西原興一郎会長)は2月15日、オンラインで「外国人雇用の基礎知識セミナー」を開催した。講演会はリネットジャパンHR(株)国内HR営業グループマネージャーの長谷川昌嗣氏が「カンボジア人実習生雇用」に関する最新の法制度の概要、受け入れ時の注意点や技能実習生と特定技能制度等について解説した。

開会にあたり、山本喜一・同振興会専務理事はコロナ禍の現状について触れた後「数年前より整備業界の整備士不足が問題になってきており、すでに一部の会員においては外国人を雇用しているところもある」と現状について説明した。その後外国人の雇用について「受け入れ等について問い合わせが良く事務局に寄せられているところ。雇用を計画してから受け入れまで約半年から8カ月かかるという実態もある。かつコロナの環境もある。これからの経営戦略の一環として、参考にしていただきたい」と挨拶した。

長谷川氏は整備業界を取り巻く環境について「自動車整備士人材の不足は深刻な状況下であり、その担い手不足から外国人実習生の活用はもはや不可欠な時代になっているかと思う。自動車整備士の有効求人倍率は4.46倍の状況となっている。また整備白書では、約5割の整備工場で人手不足であるというアンケート結果が出ている。日本政府からも5年後、整備士の数は1万3千人不足する見込みと発表されている」と説明した。