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就業規則作成を機会に労働法を勉強 兵青協 労務管理研修会 (2/2)
  例えば、平成13年のフジ興産事件では、センター長に暴言を吐き、顧客とのトラブルが絶えない従業員を懲戒免職にした。しかし就業規則は本社に置かれており、事業場のセンターに置かれていたため懲戒免職が無効となった。これは「周知」とは労働者がいつでも知りうる状態にしておかないといけないということを求められていることを表した事件である。


 また、前田氏は「トラック運送経営者は日常の業務が多忙であるために、正しい労働法を学ぶ機会が少ない。就業規則を作成するときは『作ってください』というのではなく、少なくとも3ヶ月間使って勉強しながら一緒に作りあげましょう」と就業規則作成は同時に労働法の勉強の機会にして欲しいと呼びかけた。