自動車ニュース
兵庫県総務委員会
トラック関連施策の要望活動
標準的な運賃届出推進

兵庫県トラック協会(原岡謙一会長)は、同会長を中心に新副会長も加わり、コロナ禍の厳しい状況のなか、各委員会を開催して精力的に活動を展開している。兵ト協の各委員会の委員長は規定により副会長の中から会長が指名することとなっており、担当する副会長が決まった。
総務委員会(藤原康雄委員長)は8月2日令和3年度第2回会合を開き、令和4年度トラック関係施策に関する要望活動や「標準的な運賃」に係る届出、兵庫県道路運送経営研究会への寄付などについて協議、原案どおり承認。また、新副委員長には、平戸伸和氏(平戸梱包運送(株))と浜田長伸氏※((株)浜田運送)が選任された。
新メンバーで行う初委員会で藤原委員長は「総務委員会は兵ト協が適正かつ円滑な組織運営を行うため、また各委員会が存分に運営できるようにするためのものです。この2年間、皆様の協力を得てやり切っていきたい」とあいさつ。

トラック施策に関する要望は、去る6月開催の全ト協第190回理事会で決定したもので、税制改正関連、道路関係、予算・施策の3項目からなる要望である。今季は特に道路関係を特化して、高速道路料金の引下げ、物流基盤の整備を中心に要望活動する。

「標準的な運賃」の届出は、6月末現在で兵ト協の届出数は62件、届出率は3.8%と全国最下位にある。こうした現状を踏まえ、各支部長が委員でもある同委員会に原岡会長からも強い届出促進の周知、啓発要請があった。西川孝秀専務理事はこうした事態から「届出率が低く全国ワーストワンの状況。届出が少ないと標準的な運賃は時限立法であり、法制化が難しくなる」として、会長名で各支部長に届出促進を協力要請する考えを示した。これを受けて藤原委員長も「(こちらが要請して)議員立法してもらった。もっと普及させないといけない」と各支部の取り組みを求めた。

兵ト協会館会議室利用規定の一部改正は協会運営に係る必要なWEB会議、リモート講習など少人数で参加する場合で利用料金も減額又は無料とすることができるとした。第21回交通安全祈願、交通事故犠牲者慰霊祭は9月21日14時より生田神社、同会館で開催決定した。
出席者は縮小して30名程度とした。また第26回全国トラック運送事業者大会が10月14日、名古屋東急ホテルで開催される。兵ト協からは15名が参加予定している。陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)の本部総代に原岡会長ら正副会長7人と上田勝嗣(西宮支部長)藤原典生(東神戸支部長)、苗村祐作(西神戸支部長)の3氏の10人を推薦することに決めた。陸災防の現状と将来展望について村尾芳和常務が報告して「現在の兵ト協の意思決定された方針は残預金が続く限り継続運営となっているが、将来の財政破綻に備え、兵ト協として調査研究して、運営方針を決定すべきだろう。」と指摘した、今後の検討課題として了承した。


※浜田長伸※「はま」の漢字が環境依存文字なため
 「浜」で記載しております。