自動車ニュース
令和2年度近畿運輸局の監査・処分
3業種とも過労防止等が最多違反
バスは事業計画、タクシーは駐車違反、トラックは車両点検が上位

近畿運輸局自動車監査指導部はさきごろ令和2年度、バス、タクシー、トラック事業者に実施。監査と行政処分の結果を発表した。

監査の実施状況は、バスで特別監査はなし、臨店46、呼出34、街頭260台と呼出指導81の計421件。タクシーは特監なし、臨店24、呼出31、街頭23台、呼出指導131の計209件。トラックは、特別監査は1件、臨店111、呼出128、呼出指導315の計555件。監査の端緒で、死亡事故(第1事業者)は、バス 2、タクシー 1、トラック 27の30件。また悪質違反(酒気帯び・無免許・救護義務違反等)はバス 1、タクシー 10、トラック23の計34件。関係機関からの通報では、労基通報はバス 4、タクシー 7、トラック 17、計28件。法令違反はトラック 34件で内適性大機関の情報が34件中31件となっている。

また、バスは街頭監査260件(340件中)、タクシー23件(78件中)、トラックはゼロでフォローアップが118件(240件中)を半数近い。
行政処分は、バス車両使用停止18件(1545日車)、警告18件、タクシーは、車両使用停止14件(503日車)、警告32件、トラックは事業停止4件(1062日車)、車両使用停止76件(4940日車)となった。違反で主なものは、バスで104件中過労防止等が44件(42.3%)続いて事業計画等20件(19.2%)、教育指導19件(18.3%)となった。

タクシーは、97件中過労防止等34件(35.1%)でうち点呼18件、駐停車違反が25件(警察通報)で25.8%。教育等指導は22件(22.7%)。
トラックは586件中過労防止等(点呼等)376件(64.2%)でトップ。次いで教育指導の56件(9.6%)、事業計画違反等48件(8.2%)、点検整備46件(7.8%)となっている。(ただし複数の違反内容があり処分件数と違反内容件数は一致しない)