自動車ニュース
神戸運輸監理部 兵庫陸運部長 池田 博美
令和3年秋の交通安全運動キャンペーンについてメッセージ

平素は国土交通行政、とりわけ自動車交通行政に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。また、新型コロナウィルス感染症の驚異が減らない中、感染リスクを顧みることなく献身的に尊い使命と責任を果たしておられる全てのエッセンシャルワーカーの皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

さて、警察庁が発表した昨年の全国で発生した交通事故件数を見ると一昨年から7.2万件減少した約31万件で16年連続して減少しています。また、死者数は、2,839人で昭和23年の統計を取って以来最小となりました。しかし、依然として道路において子供と高齢者が危険にさらされていること、全死者数の半数以上を高齢者が占めているなど、その傾向は兵庫県下でも同様であり、子供と高齢者への対策が喫緊の課題となっています。

そのような中、令和3年秋の全国交通安全運動では、「子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保」、「夕暮れ時と夜間の事故防止と歩行者等の保護など安全運転意識の向上」、「自転車の安全確保と交通ルール遵守の徹底」及び「飲酒運転等の悪質・危険な運転の根絶」を全国重点として、又、「過労運転の防止と運転者の体調急変及び危険ドラッグ等の使用に伴う事故の防止」を重点と定め令和3年9月21日(火)から10日間、全国で一斉に実施されます。

我々兵庫陸運部としましても事業用自動車等の安全運行の確保の為「安全・安心な貸切バスの運行を実現するための総合的な対策」に掲げられた事項の着実な実施、事業者が輸送の安全性を最優先する「運輸安全マネジメント」や「事業用自動車総合安全プラン2025」を踏まえた事業者による安全運行の徹底、さらに、悪質な法令違反事業者に対する重点的な監査の実施などを行うと共に、車両の安全対策としてより安全な車選びに資する「自動車アセスメントの周知活動」、さらに「自動車点検整備推進運動」や「不正改造車を排除する運動」を推進しているところで、期間中、これら様々な取り組みを積極的かつ効果的に組み合わせながら、今後の新型コロナウィルス感染症等の状況や、これに伴う国民の交通行動の変化等を注視しつつ、国民の命と健康を守ることを第一に、地域の実情に応じた運動を展開し、交通安全意識の高揚に取り組んでまいります。

最後に、皆様におかれましては本運動期間中最終日、9月30日(木)が「交通事故死ゼロを目指す日」であることを念頭におかれまして、本運動期間中の自動車事故防止に努められるよう御願い致します。