自動車ニュース
令和3年度第2回理事会を開催
トラックにプリント、交通安全啓発活動の推進

兵庫県トラック協会(原岡謙一会長)は11月17日、兵庫県トラック総合会館にて令和3年度第2回理事会を開催した。議案である、会員の入会、交通安全啓発活動における兵庫県警察のキャラクターの使用についてすべて承認した。

冒頭、原岡会長は「11月9日、軽油価格高騰に関するトラック運送業界からの要望書を全ト協が提出。また、12月2日に、自由民主党本部で、ハイヤー・タクシー、バス・トラックで燃料価格高騰経営危機突破総決起大会を行う予定だ。さらに、衆議院選挙も終わり、応援していた先生方が当選した。これからも熱意をもって、先生方とお話をしていきたいと考えていますので、みなさまのご協力をお願いしたい」と支援と応援をしていくとした。

会員の入会については、15社すべてを承認。退会した事業者は18社となった。また、交通安全啓発活動における兵庫県警察のキャラクター使用については、兵庫県警察本部(交通企画課)より、事業者個別への使用許可は出ず、一般社団法人兵庫県トラック協会に対してなら、プリントデザイン内容、期間など、条件を付して認めることが可能。また、会員事業者が自主的に実施するトラックへのプリントによる交通安全啓発活動について、兵庫県警察のキャラクター使用を希望する場合、適否を判断のうえ、適当と認めた場合に使用申請を行う方針で進めることとなった。なお、兵ト協が認めた場合でも、当該キャラクターの使用可否は、使用する計画の都度、個別に兵庫県警察が判断し決定。兵庫県警察との調整交渉等は、原則、当該事業者において実施する。

その後、令和3年3月20日〜11月16日までの業務執行状況報告について、総務・広報関係では、第63回定時総会の実施や栄典の報告。企画業務関係では、運輸事業振興助成交付金に係る兵庫県知事への要望について。啓発活動等では、春と秋は全国交通安全運動、夏は交通事故防止運動の実施などの報告があった。

また、収支予算の執行状況について、借入金返済支出については、予算額3千万円は、コロナ対策に対応するため、各会員事業所に対して、9カ月分の会費免除したものである。それにより協会の運営資金が不足したので、施設等運営事業特別会計から6千万円を借りた。今年度からその半分の3千万円を3回に分けて返済していく。その1回分として1千万円を執行。残りの2千万は今後2回に分けて返済していくとした。

さらに、令和4年度トラック関係施策に関する要望について、10月29日開催の常任理事会・総務委員会合同会議では、今年度の要望活動は衆議院総選挙終了後に一斉に行うこととしていたが、選挙結果に基づき議員の選挙区欄等の一部を修正。例年通り国会議員については支部で陳情する。また、全ト協からの要望書に本部で要望議員名、協会印の押印など、要望書が完成したので、関係分を配布するとした。なお、本部においては、自民党兵庫支部連合会及び公明党兵庫県本部に陳情することとなった。

その他報告事項では、軽油価格高騰に関するトラック運送業界からの要望書いついて説明があった。この要望書の背景は、原油価格の高騰が続き、このような状況が長引けば、中小事業者99%以上を占めるトラック運送業界の経営収支は悪化、将来的に安定した輸送力を確保できなくなることを懸念、その対策のための要望である。内容としては、燃料高騰分の価格転嫁のための対策の実施、燃料税制対策の実施、燃料費負担の軽減に資する補助支援制度の創設、エネルギー価格低廉化方策の実施・在庫管理対策の強化、高速道路料金の更なる割引拡充の5点だ。