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公益法人改革へ委員会の設置 兵庫県トラック協会 総会
正副会長らは全員留任
 兵庫県トラック協会(福永征秀会長)は5月27日、クラウンプラザで通常総会を開き平成20年度収支決算報告、平成21年度事業計画及び収支予算案などについて審議のうえ原案通り承認した。

 任期満了に伴う役員改選では福永会長を再選し、副会長も全員留任した。
 常任理事には、吉岡英氏を加えその他常任理事は全員留任した。

 福永会長は「私なりには頑張ったつもりだが皆さまの期待に添えていないと思っています。今まで以上の努力をしてまいりたい」と再任の挨拶をした。

 平成20年度の会員数は新規入会が43社で退会が83社となり2千105社となった。

 総会に先立ち全日本トラック協会会長表彰式を開き中野健治氏(三光運送(株))、井上裕史氏(いさた興運(株))、脇村榮祐氏(三星運送(有))、宮本仁氏((株)宮本運送)、藤本米蔵氏(藤本運送(株))、岡部勉氏((株)岡部運送)に福永会長から感謝状を手渡した。続いて兵庫県トラック協会会長表彰式を開き、村田篤彦氏((株)ムラタ)、衣斐俊武氏((有)三濃運送店)、浜田吉春氏((株)明拓梱包運輸)、山本四十二氏((株)山栄運輸)、濱田誠氏(天啓運送(株))、櫻井早苗氏(加西合同貨物自動車(株))、黒田トオル氏(黒田運輸(株))が受賞した。

 次に交通遺児救援金(一部)の50万円を自動車事故被害者救援財団に贈呈し、同財団から感謝状が贈られた。

 冒頭、福永会長は「業界は非常に厳しい状況です。社会と共生しながら、我々の事業そのものが主体性を持った運営ができる環境作りをする為に安全と環境を十分認識したうえで事業活動を行い我々自身の手で、そういった環境を作っていかなければいけないと考えています」と挨拶。

 また、審議の中で「乗用車への買い替え補助は車齢が13年以上となっている。NOx・PM法の関係で阪神間では代替えをすでにやってる。また、大阪府の流入規制などもある。(NOx・PM法などの対象地域では)9年以上の車への代替え補助を要求して欲しい」と意見が出た。
 公益法人改革について「現状では承認されないだろう。理事の半数は一般から選出しなければならない。また、支部の職員の身分も含め研究会などを立ち上げ議論してはどうか」という意見も出た。福永会長は公益法人改革について「本部と支部の関係や支部職員の問題など、どのように対応するのか委員会を設けて議論していきたい。その準備を進めている状況です」と説明した。買い替え補助については「推進をしていきたい。我々だけが推進するのではなく皆様からも声をあげてもらいたい」と述べた。

 来賓祝辞で、各務正人・近畿運輸局長は「昨年の夏以降の不況で大変な状況になっています。政府としても、1次補正2次補正、21年度の1次補正を最大限の財政出動を行っています。中小トラック支援事業についても21年度1次補正予算が成立すると中小企業に枠が拡大となるので是非、ご活用頂きたい。安全・安心な運輸が一番大事です。こんな時期だからこそ安全にしっかりと取り組んで頂きたい」と述べた。