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ハイブリッド車に興味深々 報告会開く―日本工科専門学校
 ハイブリッド車の普及が進む中、全国的に整備士が不足していることから、一般の人々にハイブリッド車に対する理解を深めてもらうおうと姫路市の日本工科専門学校(内藤康男校長)が2月2日、「ハイブリッド車エキスパート養成教育プログラム研究開発」報告会を開いた。会場に集まった200名を前に講演を行った。
 
 報告会の中で、トヨタカローラ、ホンダカーズの報告や兵庫県立小野工業高等学校の研究発表などが行われ、10〜70代と幅広い年齢層で構成された参加者が熱心に聴き入った。 

 基調講演は研究実施委員の由利繁樹氏(兵整振教育課長)が「ハイブリッド車の今後と電気自動車の普及について」をテーマに行い、日本国内のハイブリッド車の普及状況や電気自動車などについて解説した。
 
 実証講座に参加した早川直輝さん(自動車工学科2年)は「ハイブリッド車がどのように動くのか、興味を持っていました。また、はじめは命を失いかねない高電圧を扱うことに、驚きより恐怖を感じていました。講座を通して、自動車が日々進化していることを実感できました」と発表した。

 来賓は藤野公之氏(文科省生涯学習政策局生涯学習推進課長)。

 同校自動車工学科学科長の濱哲也氏は「幅広い年齢の方々に技術を伝え一流の整備士を育てるだけではなく、本校で学んだ人々が習得した技術を生かし地域に貢献できるよう本校も努力する。また、兵整振の方々が土・日曜日などに低電圧講習会を行う際には是非、本校も協力したい。同校のプリウス、インサイトなどを用いながら身を持って講習を受けることができると思う」と今後の意気込みを語った。

 また、同校は地域貢献にも積極的。昨年、同校はトヨタ・プリウス、ホンダ・インサイト2台を解体し、カットモデルを製作。鳥取エコフェスタの要請を受け出展。また、工業高校など県下の高校で出前授業を行うなど幅広い分野で活躍している。

 本プログラムは文部科学省の助成事業にも指定されており、今後の展開が注目されている。