自動車ニュース
年頭所感― 兵庫県自家用自動車協会連合会 会長 木下 紘一
明るく平穏な日常生活を目指して

新年あけましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。 旧年中は、当連合会の業務運営に格別なご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。

昨年7月には、新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延するなか、東京オリンピック・パラリンピックを無事に開催でき、過去最高のメダル獲得数を記録して閉会式を迎えることができました。

その後、感染者数が最大で一日2万人を超える「第5波」があり緊急事態宣言が発出されましたが、9月には識者も驚くようなスピードで収束しました。
しかし、11月末にはさらなる変異株として、より感染力の強い「オミクロン株」が、日本を含め世界各国で確認されました。国民の多くが第6波への不安と経済復興への期待という相反する思いを抱いているところですが、新年が本当に良い年になることを心から祈念しております。

一方、自動車関係においても、世界的な半導体不足や、東南アジアにおける新型コロナウイルス感染症拡大の影響から新車の生産台数が減少し、新車の納車が半年先であるとか、そのため中古車市場にも中古車が出回らず高騰しているという状況です。

当連合会の基盤事業である自動車の保管場所現地調査件数につきましては、昨年の11月末現在で、前年同期に比較して1,456件増加(+0.55%)したに止まり、ピーク時からは3万件以上減少しております。これは、未だに新型コロナウイルスや自動車用半導体不足の影響が色濃く残っているものと思われます。

また、昨年3月末には、兵庫県下の一部の警察署と警部派出所が統廃合されたことから、関係する4地区協会が解散し、本年も1協会の解散が予定されております。

解散した協会が管轄していた地域については、統合された警察署を管轄する協会がカバーしてくれておりますが、統廃合署等が郡部であることから、カバーする面積が広く、業務の負担となっており、これらの協会を支援するため、連合会の負担も大きなものとなっております。

さらに、兵庫県警察から委託を受けて行っている安全運転管理者等の講習事務についても、オンライン化が検討されており、今後の業務運営について、県警と調整を行っているところです。
急速に進むデジタル化社会への対応を視野に入れつつ、連合会といたしましては、引き続き県警及び交通安全協会と連携を取り、各地区協会の運営が健全かつ適正に行えるよう尽力して参ります。

兵庫県下の交通情勢ですが、人身事故件数及び死者・傷者数共に減少傾向にあるものの、昨年11月末現在で、98人の方が亡くなっております。また、依然として、交通事故死者の内、65歳以上の高齢者が半数以上を占め、特に夜間歩行中に交通事故に遭って亡くなった高齢者が増加傾向にあります。

連合会といたしましては、夜間の出歩きには明るい服装や反射材の利用を心掛け、夕暮れ時の運転は早めのライト点灯を実施するなど、歩行者、運転者共に足並みを揃えて交通事故防止に努めていただくよう啓発活動を行って参りたいと思います。

飲酒運転に関しては、昨年6月、千葉県内で下校途中の小学生の列に大型貨物車が突っ込み、多数の死傷者が出る非常に痛ましい交通事故が発生しました。事の重大さを受け、国土交通省を始め、警察庁から各種対策が指示され、連合会においてもホームページやポスターで県警の啓発活動を支援するなど尽力して参りました。

ほんのわずかな飲酒であっても、重大な事故に繋がることから、酒を飲んだら絶対に運転しないことを心掛けていただくよう、関係機関・団体のご指導ご協力を仰ぎながら、本年も引き続き、啓発活動に努めて参りたいと思います。
最後になりますが、本年が皆様方にとりまして、ご家族や友人たちとの明るい日常を取り戻し、夢多き年となりますよう、心から祈念いたしまして年頭のご挨拶とさせていただきます。