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年頭所感―日本ローカルネットワークシステム協同組合連合
「〜強く、やさしく、おもしろく〜」を念頭に(会長=迫 慎二)

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、国土交通省、経済産業省、総務省、厚生労働省、環境省、全国中小企業団体中央会を初めとする関係省庁、諸団体様には大変御世話になり心より厚く御礼を申し上げます。

一昨年から続く新型コロナウイルス影響が大変大きな年でした。世界経済が揺らいで未だに解消されていません。国内においては、経済活動が徐々に再開され事業環境の兆しが見え始めたところと思います。私ども運送事業に係る者は企業活動が活発化しないといけません。

今年の干支は「寅」寅年は「成長」や「始まり」の年と言われて、新しい発想の製品やサービスが生まれ、初めての出来事も多く起こっています。どれにも寅年の「芽吹いたものが成長する、目立つ」という傾向が反映されているといえそうです。業界全体としても「何かできることはないか」を考え、チャンスとして前に向いて一歩一歩進んで頂きたいと希望しています。

新型コロナウィルスが終息しない中で、燃料の高騰、労働者不足、AIを始めとする新技術の台頭、ビジネスモデルの変化などにより、目まぐるしく変わる中、従来型のビジネスを続けることが難しい状況となっております。一方で、新たなビジネスでステップアップをするチャンスでもあります。

企業が次なるステップに到達するには、きちんとした経営戦略を立てる必要があります。経営戦略は多様化しており、成長している企業は「模索」して考えている企業、企業間連携やM&Aなど積極的に行い事業を拡大している企業となります。

昨年10月に岸内閣が発足、菅政権の取り組みを継承し、さらに前に進めていくとしたうえで、国民の皆様の声を聞き、政策に反映させていくこと、個性と多様性を尊重する社会を目指すこと、みんなで助け合う社会を目指すことを三つの方針を出されています。スピード感のある改革を期待しております。コロナ禍であっても物流は止めることは出来ません。そのため私達業界は「燃料高騰」、「人材不足・人件費高騰」に悩んでいます。

政府は「燃料高騰」のためまた、人材を確保するためにも適性運賃収受出来る取引環境に改善すること、下請け多層構造の問題解決に向けて業界、荷主に向けて改善の働き掛けを急務とし促して頂きました。

JL連合会では、人材募集サイト「トラジョブ」の活用から、ドライバー求人検索サイトでは上位でランクされ求職者から多くの反響を頂き少しでも事業活性化に向けた応援を続けております。ビジョン「NEXT10」を宣言し、内部の充実とバランスをいつも以上に意識して、2022年の新たな展開につなげたいと期待しております。

2022年度指針は、「NEXT10」「〜強く、やさしく、おもしろく〜」を念頭にし、「次代を先取りした、最高の物流ネットワークであり続ける!」の指針を掲げ、さらなる加速をして参りたいと思います。 

そしてJL独自の認証制度が今年で11年目を迎えることとなりました。さらなる『物流品質を向上させ我々が生き残りをかける』ための一つの手段として、事業者各々が考え自ら研鑽を高め、使命を達成する事が自他ともに業績向上でき、社会貢献や社会的信頼も高まるものと考えます。

会員及び地域本部の研修会等では、これら各種認証の取得に向けた内容も開催しております。
また、JL奨学生制度も皆さまの募金により累計20名が3年間の支援出来ることとなり皆様のご協力をあらためて感謝申し上げます。若者達がこの業界に興味を抱けるよう会員、組合員の皆様と一体となり物流業の健全な発展に資するように努めて参りたいと存じます。

その様な中で、行政との更なる連携を図り、関係省庁の行政指導も遵守しながら一層の連帯を強化し、自助努力で頑張って来た私達が報われるように頑張っていきたいと思います。日本の経済は、物流があってこそ、人間の体でいえば血液と一緒です。止めることは出来ません。皆様のご尽力に感謝を申し上げ、また、業界の皆様方、ご家族の皆様方がご健康で充実した1年を過ごせますように念じ、

今後ともJL連合会をより一層盛りたててくださいますように心から御願い申し上げます。
本年も引き続きご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。