自動車ニュース
臨時交付金に対する要望書を提出
協会の移転先3月にも

兵庫県タクシー協会(吉川紀興会長)は1月18日、定例理事会を開き、委員会、各支部活動の諸報告を了承するとともに、タクシー協会事務局の移転先について審議、3月度定例理事会で決定するとした。

そのため新年度の予算と絡むので、それまでに総務委員会(大熊清司委員長)を中心に、不動産業者が示している候補地(中央区4件、東灘区1件、兵庫区2件など)を現地調査する。現在は兵タ協は会館入居のため、入居室料、会議室利用代金等は低廉となっている。

しかし、一般の賃貸物件となってくると予算編成も変わってくる。吉川会長はあいさつで「年末から1月頃までは高額な営収もあったと聞く。運賃改定の効果にほかならない」と述べつつ、「会費の免除はしない」と明言、移転による経費の増額を念頭においた。タクシーサービスセンターの講習会会場の確保も課題となる。これら諸課題を総合判断して、最適な移転先を3月理事会に総務委員会は諮問する。移転は6月頃を予定。

また、神戸市地域の特定地域指定と姫路・西播地区の準特定地域指定については、協会会員の大多数が意向調査で指定に反対であるとして、協会は不同意の態度で当局にも回答していくとした。

LPガス価格の高騰による燃料値上げについて、コロナ対応の地方創生臨時交付金による助成を要望するため、齋藤元彦・兵庫県知事に1両当たり5万円を、また県下の39市町に1両当たり4万円の要望書を1月14日、吉川会長名で送った。

なお、理事会に先だって当日も、正副会長会議を開いた。吉川会長、信原智彦・副会長の今期限りの退任は表明されていることから、次期会長候補について話題となっていると聞く。神戸・大阪に営業拠点のある県下最大手の神戸相互タクシーグループの平尾文一・副会長の動向に注目が集まっている。一方、吉川会長に対抗して立候補した大久保昌彦氏(キクヤ交通会長)の名もとりざたされたらしい。そろそろ次期会長選について会員の関心が集まってくる。