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兵庫県警察本部 交通部長 角田正文 |
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「安全・安心・快適な交通社会」を目指して 〜春の全国交通安全運動〜 自動車関係業界の皆様方には、平素より交通安全対策をはじめ、警察業務の各般にわたりまして格別のご協力を賜っておりますことに、心より御礼を申し上げます。昨年は、関係機関・団体の皆様のご協力により、交通事故件数、負傷者数は減少しましたが、残念ながら交通事故死者数は114人と前年対比で4人増加となりました。 これからの時期は入学や就職など生活環境の変化に伴い、歩行者を含めた交通流・量の変動に加え、行楽シーズンに入って交通事故の増加が懸念されるところです。 このような中、春の全国交通安全運動が4月6日から4月15日までの10日間実施されます。 本運動では、重点を 1 子供を始めとする歩行者の安全確保 2 歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上 3 自転車の交通ルールの遵守の徹底と安全確保 としています。 重点の1点目「子供を始めとする歩行者の安全確保」については、昨年の交通事故死者数全体のうち、歩行者が被害に遭われる割合が最も高く、県警察では、歩行者と運転者が相互に合図をして、歩行者の安全確保を図る「横断歩道合図運動」に加えて、ダイヤマークが示す意味の周知と横断歩道手前での減速を促す「横断歩道合図運動プラス」を推進しているところです。 また歩行者側の方にも、信号無視など危険な行為をしないことなど、正しい横断方法の教育と指導・警告を強化してまいります。 重点の2点目「歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上」については、運転者に対し横断歩道における歩行者優先義務を徹底させるほか、「飲酒運転をしない、させない」という「飲酒運転を許さない社会環境づくり」に引き続き取り組むとともに、本年4月1日から義務化となった「安全運転管理者による運転前後の酒気帯びの有無の確認」の周知と確実な実施のため、事業者への指導を徹底してまいります。 重点の3点目「自転車の交通ルールの遵守と安全確保」については、気軽に利用できる交通手段の自転車ではあるものの、あくまでも車両であり様々なルールがあることを周知し、自転車の安全利用の必要性と理解を深める活動を推進するとともに、悪質・危険な利用者に対しては、指導警告にとどまることなく、検挙措置を講じるなど対策を強力に推進してまいります。 コロナ禍の不安が続く中ではありますが、現下の交通事故情勢と本運動の趣旨をご理解いただき、職場や地域、家庭における交通安全の推進に、なお一層のご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 |