自動車ニュース
近畿運輸局 定例記者会見
「予算の執行を調整し、支援する」柳瀬自交部長

近畿運輸局の柳瀬孝幸・自動車交通部長と福田貢規・自動車監査指導部長は5月19日、大阪合同庁舎4号館で定例記者会見を行った。

両部長の昨年度の自己評価と今年度特に取り組みたい施策について、柳瀬部長は「新たな変異株の拡大も生じ、タクシー事業の経営においても非常に厳しい状況が続いた。現在、令和3年度の補正予算執行に向けて調整を進めているところですが、令和4年度の予算なども含めてご活用いただけるよう支援をしていきます」とした。続けて福田部長は「一昨年に比べると監査は増加、ただ新型コロナウイルスの影響で通年に比べると少ない。今年度は、監査件数のUPを目指すために、さまざまな施策を講じたい。今まで以上に支局重視等行うなど業務の確認や監査の状況を支局の方で把握し、場合によっては適正な指導、監査の応援をしたい」と述べた。

LPガスの燃料費高騰に対する支援について柳瀬部長は「令和3年度補正予算と令和3年度の予備費によるタクシー事業者に対する燃料価格激変緩和対策事業として、令和4年1月から3月31日の間におけるLPガスの価格高騰分を支援するものです。4月28日、国土交通省よりプレスリリースを行い同日から申請の受付を開始している。具体的な詳細については、事業の執行団体であるパシフィックコンサルタンツ株式会社が開設した、タクシー事業者に対する燃料価格激変緩和対策事業の特別WEBサイト(https://www.lpg-subsidy.pacific-hojo.jp/)があるので、こちらを確認いただきたい」とした。

柳瀬部長は、新型コロナウイルスの対策について「昨年の6月に、職域接種の申請が行われており、一部の事業者において実施しています。自社だけでなく他の中小事業者、個人タクシーにまで門戸を広げていただいている、梅田交通グループの取り組みに関しましては心から敬意と感謝を申し上げます」と敬意と感謝を表した。

4月1日から、遠隔点呼が可能になり、記者会見時点でタクシー事業者からの申請の有無については「環境課の担当になりますが、代わりにお答えします。本日時点では申請の提出はされておりません。さらに申請等ございましたらお問い合わせいただければ」とした。

監査関係については、福田部長から「令和3年度、近畿の貸切バスの街頭監査件数は447件であり、是正指示、指摘文書の提出は0でございました」とした。また、これまで近畿運輸局は全国トップの貸切バス街頭監査件数だったが昨年度については「全国の数値は発表されていないので正確なことはお伝えできないが、担当職員が確認したところ、全国トップの数値ではないかと聞いている」と、例年通り多くの街頭監査をしている。