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近畿自動車無線協会 通常総会を開催 |
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「ご意見をいただき、組織強化に努める」池田会長 近畿自動車無線協会(池田誠也会長)は5月24日、和歌山県にあるホテルアバローム紀の国で、令和4年度通常総会を開き、令和3年度事業報告、同決算、令和4年度事業計画、役員の一部改選、及び令和5年度通常総会の開催地など、7議案を全て承認した。 開会あいさつで副会長の吉川紀興氏は「いろんな地域が無線で繋がっておりますが、やはりお会いして色んな意見交換することで、近畿無線協会が発展していくのではと思っております」と対面でのコミュニケーションの重要性を述べた。 続けて、無線関係優良従業員表彰式の後、会長の池田誠也氏から「コロナ禍で大変ではありますが、これを契機にアプリ配車やキャッシュレス決済が進んでいます。タクシー事業につきましてもデジタル化は一層必要になるとおもいます。国の支援策などを活用し、利用者の利便向上を第一に、アプリ事業者の動向を見ながら、IT化を進めていく必要があります。協会では、自営無線やIT無線、配車アプリなども含めて、総合的な無線配車システムと捉え、それらの利活用により、新たなるモビリティ社会にふさわしいタクシー無線サービスの向上に繋げなければと考えております。みなさまのご意見をいただきながら、引き続き組織強化等に努めていきたい」とあいさつした。 令和3年度事業報告によると会員数は144で5会員減、IP無線利用が増加、IPのみ40会員、デジタル・IP併用5会員の計45会員。会員の31.2%が一部利用含めIP無線を利用している。 令和3年度決算報告では、会議費や旅費交通費等が大幅に抑えられたこともあり、経常増減額として、111万8,792円の黒字となった。 令和4年度事業計画では、情報通信技術の一層の利活用による「タクシー無線サービス」の向上、IP無線等の携帯通信網利用者等への支援強化、タクシー無線の高度化に関する調査研究、電波利用の効率化の推進、無線局運用改善等の推進、研修と講習、会報と広報、組織強化、全自無連との連携、地域活動と社会貢献の10項目である。 役員の一部改選では、三草大介氏の新任(南海有交無線共同配車組合理事長)、高※1橋光浩氏の新任((株)国際興業大阪)、河合宜利氏(富士タクシー(株))それぞれを新任、承認した。 令和5年度通常総会の開催については、近畿2府4県の持ち回り開催が慣例となっており、この慣例に従い、次年度(5年度)は奈良県内において開催予定となった。 来賓のあいさつでは、井上知義・総務省近畿総合通信局長は「2025年は大阪・関西万博が控えており、またそれを楽しみにしている海外の方、新型コロナ収束後のインバウンドを期待したいところです。今後もタクシー無線の有効性を十分活用して、機能性と柔軟性等を活かし、便利な移動手段を提供いただくようお願いいたします」とした。 続けて、柳瀬孝幸・近畿運輸局自動車交通部長は「タクシー無線は、地域の防災防犯対策に活用されており、国土交通省としても、このように社会貢献する役割として、引き続きシステムの有効活用されていくことを期待しています」と述べた。 また、出納延計・和歌山県警察本部交通部長は和歌山県の交通安全の取り組みについて「4月27日、道路交通法の一部改正があり、特定自動運行などに係る許可制度の創設など、交通を取り巻く環境は複雑、多様化されている。和歌山県警察は、車を運転する方、自転車を利用される方、及び歩行者の呼びかけ対策も強化している」とし、また、タクシー事業者に「プロドライバーのみなさまには一般ドライバーの模範として交通安全意識向上にお力添えをお願いしたい」と引き続き協力を求めた。 なお、当日は無線関係優良従業員表彰式も行われ、発明や人名救助、犯罪防止・災害時対応等への活用、協力表彰では、向井茂二氏(日の丸無線共同配車組合)が受賞した。続けて自動車無線に永年従事し勤務成績優秀者は、以下、18名である(敬称略・順不同)。 ▽西岡健一(有交紀北・船戸無線共同配車組合)▽古川泰司(有鉄観光タクシー(株))▽井藤勝義(生駒交通(株))▽周家清子(印南交通(株))▽和気金浩(大阪タクシー交友会協同組合)▽山添康治(大阪トンボ交通(株))▽中林秋夫(関西ハイタク事業協同組合)▽吉田典子(近鉄タクシー(株))▽久保秀彰(西神交通(株))▽仲野勇輝(全大阪個人タクシー協同組合)▽平井健一(大丸タクシー(株))▽藤森忍(仲川交通(株))▽藤樫久視(南海有交無線共同配車組合)▽稲岡誠(日本タクシー(株))▽西部政弘(阪神タクシー(株))▽浅岡直美(日の丸ハイヤー(株))▽麻田好典(古市交通(株))▽豊田輝代(大和交通) ※1 高は異字体 |