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近畿ハイヤータクシー協議会通常総会
「新しい経営感覚の構築が必要」坂本会長

近畿ハイヤータクシー協議会(坂本栄二会長)は6月7日、シェラトン都ホテル大阪において通常総会を開催し、令和3年度事業報告及び収支決算報告、令和4年度事業計画案及び収支予算案を原案どおり承認した。

坂本会長は冒頭「デジタル化、キャッシュレス化によるコストUP、円安、ウクライナ問題等がありますけれども、こういった問題が我々には重くのしかかっている状況です。その中で地方創生臨時交付金が国の方から各自治体へ出され、みなさまもお願いされているかとおもいます。ぜひ獲得できるよう努力していただけたらとおもいます。また、アフターコロナに関しては、生活環境が変わってくるので、それに対して我々も新しい経営感覚を構築し、そのためにより一層のタクシーの進化をしなければならない。近畿の法人の方々、個人タクシーの方々、一致団結してより一層これからの新しい環境に対して立ち向かっていくことをみなさまにお願い申し上げます」と挨拶。

また、来賓として出席した金井昭彦・国土交通省近畿運輸局長は「近畿管内のタクシー需要も緩やかに回復していますが、まだコロナ前のような状況ではございません。特に関西においてはビジネス需要だけでなく観光需要が関西の経済を支えておりました。特にインバウンドが非常に高い比率、インバウンド含めて、観光需要が公共交通と経済を支えており、これが非常に減少した。ただ、6月10日から、要件付きでインバウンドが再開されます。これが膨らんでいけば観光需要も戻ってくると期待しております。また、タクシーの事業として、基本は安全です。みなさまにも安全管理、運行管理をはじめとした対策をしっかりしていただきたいと改めてお願い申し上げます」と述べた。

なお、役員選任では、各府県で改めて総会を実施予定であり、その結果を受けて役員名簿を作成するため、今回は6月7日現在の役員を確認するのみとなった。