自動車ニュース
第56回通常総会を開催
「今年度は黒字決算を」西原会長

兵庫県軽自動車協会(西原興一郎会長) は6月23日、ホテルオークラ神戸で、第56回通常総会を開き、令和3年度事業報告並びに決算報告書、役員の補欠選任、令和4年度事業計画書並びに収支予算書、の3議案を全て原案どおり承認した。

冒頭あいさつで西原会長は「昨年の新車販売実績は、調達部品の滞りから新車供給の遅れもあり、県下の軽自動車新車販売台数は伸び悩み、3年連続で対前年は減となりました。協会の収支は、新車販売台数の減少が、それぞれの事業収入に反映され、結果として収支は減収減益となっています。4月からは徐々に日常生活も戻りつつあり、新車販売条件も整うなか、需要拡大を期待した収入を見込み、新車新規OSS申請の開始や車検証等の電子化対応による支出を考慮した予算編成となっています。今年度は黒字決算を迎えるためにも会員のみなさまには一層のご協力をお願い申し上げます」と黒字決算に向けて協力を求めた。

役員の補欠選任には、副会長の阿部薫氏(兵庫ダイハツ販売株式会社)、監事の工藤雅道氏(兵庫スバル自動車株式会社)の2名の退任に伴い、新副会長に井上善樹氏(兵庫ダイハツ販売株式会社)、新監事に宮澤和彦氏(兵庫スバル自動車株式会社)が選任された。新副会長の井上氏から就任あいさつで「営業経験はあまりございません。ですが、逆に経験がないことを活かして、新たな視点で兵庫県のみなさんに愛される場所づくりをしていきます。また、それを通じて兵庫県の軽自動車の発展に貢献できたらと考えていますのでよろしくお願いいたします」と意気込みを述べた。なお、新監事の宮澤氏は欠席であった。

来賓の祝辞では、山名生也・神戸運輸監理部兵庫陸運部長より「最優先されるのは安心・安全です。兵庫陸運部では本年も点検整備を推進するとともに、兵庫県下では、みなさまにご協力をいただきながら不正改造車撲滅に努め、より一層の安全の確保、環境保全、ユーザーサービスに取り組んでいきます。軽自動車協会様におかれましても、自動車関係業界の発展に貢献されることを期待して、自動車交通行政にご協力を賜りますようよろしくお願いいたします」と祝辞を述べた。

続けて、西藤勉・兵庫県警察本部交通部交通企画課調査官から、兵庫県下の交通事故情勢について「6月22日現在の交通事故発生状況は、交通事故死者数53人と昨年同期に比べ7人増加。65歳以上の高齢者の割合が約半数を占めている。人身事故は減少傾向にあるが、交通事故のない、元気で安全、安心な兵庫を実現するには厳しい状況であります」とし、県警での取り組みについて「高齢者の交通事故防止をはじめ、飲酒運転対策のほか、信号機のない横断報道における交通事故防止が重要と捉え、横断歩道合図運動プラスの推進など横断歩行者優先意識向上に取り組んでいる。会員のみなさまには、交通安全活動のリーダー的な存在として、ご尽力いただきますようよろしくお願いいたします」とした。

続けて、谷本保文・軽自動車検査協会大阪主管事務所長より、自動車業界の現状において「東南アジアで新型コロナウイルス感染症拡大などで、部品生産が滞り、自動車の国内生産が落ち込んだ。コロナの推移などにより挽回しきれていない状況と認識している。今後業界がどのような戦略を立てるのかが重要」と述べた。今後の検査協会としては「公正且つ確実な検査の実施、利用者のサービス向上、検査技術の向上、効率化、施設の整備改善に努めて、軽自動車協会様とはより一層密に連携し業務を行って参りたいと考えていますので、ご支援ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします」と引き続き協力を求めた。

なお、来賓には山名生也・神戸運輸監理部兵庫陸運部長、喜多信夫・神戸運輸監理部姫路自動車検査登録事務所長、西藤勉・兵庫県警察本部交通部交通企画課調査官、谷本保文・軽自動車検査協会大阪主管事務所長、薮内力・軽自動車検査協会兵庫事務所、井上嗣夫・軽自動車検査協会兵庫事務所姫路支所、佐藤嘉晃・兵庫県財務部税務課課長、田中稔浩・兵庫県財務部税務課課税班主幹、南本伸一・兵庫県市長会事務局長の9名が出席した。