自動車ニュース
交通環境教室を開催
人や環境にやさしい行動ができる人材を

神戸運輸監理部(田淵一浩運監部長)は7月28日、神姫バス株式会社西脇営業所で、西脇市、加東市周辺の自治体の小学生を対象に「交通環境教室」を開催した。当日は、コロナウイルス感染症対策と熱中症予防対策を行い、小学生11人、保護者7名が参加した。

この教室は、次世代の環境問題を担う子どもたちに、バスが「人と環境にやさしい乗り物」であることを理解してもらい、自発的に人や環境にやさしい行動を選択できる人材を育て、バスの乗降体験を通じて公共交通について関心を持ってもらい、利用促進につなげていくことを目的としたものだ。

はじめに神戸運輸監理部交通みらい室より、実際に西脇市内を運行しているバスの車内において、バスが「人と環境にやさしい乗り物」であることについて、紙芝居形式で小学生にもわかりやすい説明があり、続けて神姫バス株式会社の担当者から、ICカードを使った乗車、降車体験、乗車マナー、バス前方の運転手から死角となって見えないところなどの様子を実際に体験した。

また、車内にある手すりについて、高齢者等が車内を移動しやすいように配置されていることや、手すりの位置がわかりやすい「オレンジ色」になっていること、次の停留所で降りることを運転士に知らせる「とまります」のボタンが車内のいたるところにあることなど、バスの設備工夫について、学びを深めた。
さらに、バスのエンジンの見学や車いすを使用している方が乗車時に乗りやすくなるよう、バスを少し傾ける「ニーリング」、運転席での記念撮影など、普段見ることや体験のできない内容となった。

なお、神戸運輸監理部では、今後も「人と環境にやさしい」バスをはじめとした公共交通機関の利用促進につながる取り組みを積極的に行い、交通運輸の分野からの地球温暖化防止を進めていくとした。