自動車ニュース
令和4年度交通安全県民大会開催
交通事故のない兵庫県を目指して

兵庫県・兵庫県警察本部・一般財団法人兵庫県交通安全協会・一般社団法人兵庫県自家用自動車協会連合会は9月13日、令和4年度交通安全県民大会を兵庫県公館で開催した。なおコロナ感染拡大対策として、参加者を減らし、規模を縮小して行った。

片山安孝・兵庫県副知事は主催者を代表して、日々交通安全対策の取り組みに、感謝を述べたあと「兵庫県では「ストップ・ザ・交通事故」を推進しております。重点的に取り組んだのは、横断歩道での交通事故0を目指し、昨年12月1日から、横断歩道歩行者優先宣言賛同事業所の呼びかけを行っています。賛同する事業所は、本年8月末で1,653事業所。また昨年6月に千葉県で発生した小学生5名の死傷事故を受け、教育委員会、学校、PTA、道路管理者、警察等による県内の通学路合同点検を実施。兵庫県では、2,867か所で対策が必要となり、このうち約半分の箇所については、昨年度中に防護策の設置等の対策を完了しております。対策完了に時間を要する箇所は、交通安全啓発や交通安全教育などのソフト対策により、交通事故防止に取り組んでいきたいと思っております」とあいさつした。

続いて交通安全功労者・団体への感謝状贈呈式が行われ、個人50名、19団体が受賞した。受賞者を代表して、個人から高※1崎※2勝氏(明石市)と北川敦子氏(姫路市)、団体から神戸市立神戸祇園小学校に片山副知事から感謝状が贈呈された。
来賓祝辞では小西隆紀・兵庫県議会議長が感謝状受賞者らに敬意を述べた後「時間に余裕を持って行動することが大切です。あらかじめ時間に余裕があれば、「止まろう」「気を付けよう」「スピード落とそう」につながると思います。一人ひとりができることを積み上げていく、これが交通安全の要ではないか。我々県議会といたしましても、交通安全対策、歩道の整備等々を含めて、頑張っていきたいと思いますので、交通事故のない兵庫県を目指して、また今日の機会を生かしていただきたく思います」と祝辞を述べた。

その後、キッズ交通保安官任命式が行われた。このイベントは県内の飲酒運転撲滅のために実施されており、今年度の応募者を代表し、神戸市立こうべ小学校の6名に任命証が手渡された。任命証の交付後に初めての仕事として、大きな声で飲酒運転の追放を呼び掛け、会場から拍手が起こった。

交通安全対策への取り組みの発表が行われ、神戸市立祇園小学校では、クイズ形式での交通安全指導、保護者と地域の方々で登下校の見守り、兵庫警察署と共に平野交差点に安全啓発の横断幕などを実施した。続けて、流通科学大学からは2チームの発表があった。三原プロジェクトチームでは、小学校低学年向けに交通事故減少のための動画制作を行い、事故が起きるシーンを人気ゲームのマインクラフトを用いて分かりやすく再現した。関ゼミのチームでは、WEBページにて交通安全の問題を10問作成した。子どもたちが集中できるように、図を用いて作成、背景をシンプルなものにし、交通マナーをたのしく学べる工夫を施した。
県民大会の最後には5カ条の「ひょうご交通安全憲章」を司会者が読み上げた。例年、参加者全員での唱和が行われていたが感染症拡大対策により司会者のみの読み上げとなったが出席者全員が心で安全憲章を朗読した。

最後に、桐原弘毅・兵庫県警察本部長が「9月21日から、秋の全国交通安全運動が実施されます。兵庫県警察では現在、横断歩道で歩行者の方は軽く手を挙げ、ドライバーとアイコンタクトをとる「横断歩道合図(アイズ)運動」に加えて、横断歩道手前に設置されているダイヤマークを認めた場合に、車両の減速を呼びかける、「横断歩道手前減速運動」を組み合わせた、「横断歩道合図(アイズ)運動プラス」を推進しています。また、通学路として利用されている横断歩道のうち、県民の皆様からの情報に基づき、特に交通安全対策が必要と認めた横断歩道、「思いやり横断歩道」など、交通指導の取り締まりを行うことにより、歩行者優先意識の向上を図っています。しかし、交通事故防止は、警察のみで達成できるものではありません。各市・町・及び推進機関・団体等の皆様と一体となった活動に、より一層お力添えをいただきますようお願い申し上げます。」と主催者謝辞を述べ、会を締めくくった。

※1=高は異字体 2=崎は異字体