自動車ニュース
年頭所感― 自動車販売協会連合会 兵庫県支部長 瀧川 高章
新年明けましておめでとうございます。皆様方には健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

昨年は、長引くコロナ禍再拡大やウクライナ情勢等が供給面での制約や物価上昇等社会経済活動に大きな影響をもたらしました。ワクチン接種の普及により、重症化率は低下しているようですが、流行の第8波も懸念されており、まだまだ予断を許しません。今後とも感染症対策を取り、業務を遂行することが必要です。
国政では、参院選直前に安倍元首相が銃撃により死亡という衝撃的な出来事を経て第2次岸田改造内閣が発足しました。

経済面では、内閣府が発表した7〜9月期の実質GDP成長率は、前期比0.3%減、年率換算で1.2%減となり、11月の月例報告でも「景気は、緩やかに持ち直している」としています。

新車販売動向については、コロナ禍再拡大と半導体不足の影響等から各メーカーの生産遅延による長納期化となり、自動車販売活動に大きな影響があったことで年間実績を引き下げることとなりました。今後はウィズコロナの下で、各種政策効果等にも期待されますが、まだまだ先行き不透明な状況が続いています。

税制改正については、「令和5年度税制改正大綱」等の結果を踏まえ、中長期的な視点に立った抜本的な見直しの検討について、引き続きユーザーの税負担軽減及び税体系の簡素化並びにカーボンニュートラル社会の実現に向けた電動車、充電・水素充てん設備の普及促進等に対する支援措置の拡充などの要望活動に関係団体と連携して取り組んで参ります。

次に、支部の事業方針について、基本的な活動であります企業倫理意識とコンプライアンスの徹底では、会員の適正な業務運営の確保に資するため、個人情報保護法、公正競争規約等関係諸法令の遵守・周知徹底等に取り組みます。

さらに交通安全及び環境問題に対しては、兵庫県警察を初めとする関係機関・関係団体と連携し支部各種部会や兵庫県自動車販売店交通安全対策推進協議会の活動を一層推進していきます。

高齢運転者を含めた交通事故対策の一環として進められている先進安全技術を搭載したセーフティ・サポートカー(通称:サポカー)の試乗体験を通じた普及促進に対しても一層の支援を行って参ります。

代行センター事業につきましては、検査登録手続きのOSS申請について、本年も引き続き利用促進に努めます。政府のオンライン利用率引上げの基本計画に基づき、自動車OSSを推進するための基本方針もまとめられました。

国土交通省では、本年1月から自動車登録検査業務情報処理システム(MOTAS)が更改され、電子車検証の交付、OSS申請での記録等事務代行制度がスタートします。

これら施策には、OSS申請のメリットを活かした当支部J1システムの機能強化による利用向上の推進、デリバリーシステムとして全軽兵庫事務所との共同集配便の拡充強化、継続検査においては、兵庫県自動車整備振興会と連携した保適証サービスの利用促進に取組むと共に、特定記録等事務委託を活用して会員サービスの向上に進展するよう取組んで参りますので会員の皆様におかれましては、今後ともご理解ご利用をお願い致します。

併せまして、ご当局、関係団体におかれましては今後とも更なるご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年も皆様方にとりまして幸多き年となりますよう御祈念申し上げます。