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トラック輸送適正取引パートナーシップ大阪会議(第3回)近運局 (2/2)
荷待ち時間に関する意見交換の中で委員の中から「働く労働者の立場から言うと、時間指定が集中し渋滞につながる。解消策として搬入の時間、大口小口の搬入先を分けることなども一つの策。施設の中に収納できる車は限られている。アイドリングの問題もある」という意見が出た。
 
 関西経済連合会地域連携部の大西利幸氏は「待ち時間に関する問題は非常に悩ましい。業種に応じて詳細を分析することが必要。荷主に協力してもらえるかが重要。一業種に絞った対策では道筋が見えてこないと思う」と感想を述べた。

 事務局側からは運送会社などが社会保険未加入の場合に運送原価を引き下げる事案について触れ、車両停止等の行政処分を講じていると説明。また、コンプライアンスの問題にも触れ、不正軽油を徹底して拒絶する方向で努力していくので皆さんにも協力して欲しいと呼びかけた。
 
 全日本運輸産業労働組合大阪府連合会の上田修氏は「トラック運送事業者のうち95%が中小零細企業。運賃の適正化についてきょうも多くの意見が出たが、中小零細企業を下にしてたたき台を作って欲しい。中小企業は深夜に電話がかかると事故や故障ではないかと心配する」と指摘した。