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「悪貨を除き良貨を守る」大タ協−理事会開く  
 大タ協(坂本克己会長)は2月16日、大阪市のシュエラトン都ホテル大阪で理事会を開催し、下限割れ運賃問題、MK乗り場問題、ワンコインタクシーなどに関する問題などが議題に上がった。

 坂本会長は「大阪も3月2日までにパブリックコメントを出す。供給過剰と運賃問題が最重要。大阪のタクシー乗務員の労働条件は本当にどうしようもない。どうしようもないというメッセージを伝える為、集会を開く。日時や場所はこれから決めるが、ぜひ皆さんにも協力してもらいたい」と述べた。

 インセンティブ措置に関して、交通・営業政策委員会の場で意見交換が行われ、大阪の実情に沿った形で、全タク連を通じて国交省に提出することが決まった。

 下限割れ賃金の問題について、労働委員会で最低賃金引き上げに伴う労働時間の管理への対応と、労働時間改善の順守と生産性向上に関する問題などが議題に上がった。

 減車インセンティブの問題では、坂本会長が「大阪の実態を踏まえたうえで近運局を話をしながら作っていきたい」と強調し、全タク連正副会長会議の場で、パブリックコメントとは別に労働条件改善等の新法国会付帯決議の項目に取り組む事業者に、福利厚生面や環境面で助成金が出る仕組みを国に要望すべき」という提案を行ったことを合わせて説明した。

 また、兼ねてから、懸案事項となっていたMKタクシーの北新地乗り場問題については近運局から近いうちに結論を出すとの返答があったことが説明された。

 ワンコインタクシーの問題に関しては、毎日放送の憤懣本舗という番組で放送された内容について触れ、利用者として登場したのはワンコインタクシー関係者であり、いわゆる「やらせ」ではないかと抗議を行ったという説明が行われた。